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芸術

▼「アートって便利な言葉だよな。」

●「おっとこれは平和に終わりそうにない話題。」

▼「まだ否定するなんて誰も言ってないだろ。穿った見方をするんじゃない。」

●「あ、そうなん?俺はてっきりアートで金をとる奴はすべからく詐欺師とか言い出すのかと思った。」

▼「やめろバカ。流石にそんな強めの思想は持ってねえわ。」

●「ふーん。じゃあなんでアートなんて話題を振ったの?」

▼「いやさ、俺たちが普段読んでる漫画とかもアートって言い張れるんじゃないかと」

●「あー、なるほど。でも1消費者である俺たちが勝手にクリエイターの作品を定義するのはどうなの?」

▼「急に凄いまともな事言うじゃん。いや別にそんな大した話じゃなくてさ。」

●「じゃあエロ本もアートっていう話?」

▼「いやそこまでしょうもなくは無い。何がじゃあなんだよ。」

●「大した話じゃないって言ったから・・・」

▼「限度があるだろ。・・・いや、俺はただ漫画を読む授業が中学の時とかにあっても良かったんじゃないかと思ってさ。」

●「オタクが見境なく布教しようとするとろくな事にならないって姉貴が言ってたぞ。」

▼「そこまで言う?」

●「ていうか、今でも教科書とかでちょっと漫画を取り上げたりとかあるじゃん。」

▼「いや、なんかそういうの見るとこの程度で歩み寄った気になるんじゃねえぞ、って感情が生まれるんだよな。」

●「めんどくさっ!」

▼「現代文とかで浅くラノベを取り上げられると、なんか妙に恥ずかしい気分になるんだよ。」

●「それはお前がその趣味が恥ずかしいものだという認識を持ってるからだろ。もっと堂々とすればいいのに。」

▼「今日のお前厳しいな・・・」

●「で、結局何が言いたいんだよ?」

▼「サブカルチャーがアートとして認められれば、履歴書の趣味のところに堂々と書けるのになぁ、と思って。」

●「好きに書けよ。お前がこの前そう言ってたじゃん。」

▼「自分の領分をわきまえないオタクってのは罪深い生き物なんだよ。」

●「うぜぇ・・・」

▼「遂にシンプルに呆れられた・・・」

●「・・・ま、ともかく言いたいことはわかった。誰かに堂々と言える趣味が欲しいってことだな?」

▼「こういう時は察しがいいな。」

●「じゃあ今度の休みに、俺と一緒にキャンプ行こうぜ。道具とかは俺が用意するから、着替えとかだけ持ってきてくれればいいからさ。」

▼「いや、おれ休みの日に家の外に出るの嫌いだから。」

●「殴っていいか?」

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