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ふたりは女子高生《Ri's》バンド  作者: azakura
3章 Teen's Music Servival 本選
12/13

メジャーデビューを勝ち取ったのは

 トリを飾る【なつみかん】の演奏が終わり、番組も残すところグランプリの発表のみとなった。六組のバンドがスタジオで並ぶ中、司会がグランプリのバンドを読み上げる。


「『第3回 Teens(ティーンズ) Music(ミュージック) Survival(サバイバル)』栄えあるグランプリは――、エントリーナンバー78【ストロベリー・シロップ】です!!」


 パンッ!! と紙吹雪が舞う。グランプリの【ストロベリー・シロップ】が中央に出て、ボーカルの瑚南が嬉し涙を流しながら、審査委員長から渡されたトロフィーを受け取る。他のメンバーたちも喜びを分かち合っていた。


 会場の端に立つリカの顔に悔しさはない。清々しい顔で【ストロベリー・シロップ】を拍手で称えていた。一方でなこは拍手をしながらも悔しそうに涙を流している。


 審査員による計十五票の投票は、一位【ストロベリー・シロップ】七票、二位【ドラマティックピエロ】四票、三位【Ri's(リズ)】三票、四位【なつみかん】一票、五位【浪漫ろまんチストX】、【ドリーマーズトレイン】〇票という結果になった。


 三位。


 この結果をどう捉えるか。もしかしたらリカとなこで異なるのかもしれない。

 会場の拍手に包まれる形でコンテストは終幕。


「私はこの結果を誇りに思う。審査員から一票でも票をもらえた。けど、上原さんとの差も改めて思い知らされた。努力の差かな」

「あたしは……悔しいっ。一番になりたかった……!」

「次を目指してがんばろうよ」

「うん……っ」


 なこの涙をリカがハンカチで拭いてあげていると、


「リズの二人、少しいいかな。一つ話があるのですが」


 声をかけたのは審査員の倉霧兜汰だった。


「はい?」

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