炎ノ虹8話
1話から7話をご覧になっていない方は、まずは、そちらをご覧ください。
この世界では1日で1年が過ぎたことになる。
ここへきてからもう何日たっているのだろう?
一向に現代に戻れる方法が分からない。
そんな中で、信長の城、安土城が昨日こちらの世界では去年完成した。
1577年の事である。
信長こと小野は、城下町を作りにぎやかな声が毎日聞こえた。
しかし、小野は商売が自由にできない人たちがいることを知り、それについて加藤さんにも、相談していた。
「なんかいい案ないかなぁ?」と僕が言うと、加藤さんは、「自由にできないなら自由にできるようにすればいいんだよ!」と大きな声で言った。
「あっ!なるほどーそうします!」
てな感じで始めたこのアイディアは、大成功した。これが世にいう「楽市楽座」だ。
「加藤さんありがとう!大成功だねぇ」というと、加藤さんはニッコリ笑っていた。
本当に加藤さんはすごい人だこの時代この人さえいれば、なんでのできそうな気がした。
ただ、一つだけ教えてくれないことがある。
それは、織田信長がどんな最後を迎えるかだ。
きっと加藤さんは知っているのだろう。
ただ、その事をなかなか教えてくれないという事はきっと何かあるのだろうとうすうすは気が付いていたが、この後とんでもない歴史的クーデターが引き起こされるとはこの時の僕はまだ知らない…
本日はもう1話出します。