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プロローグ

自分でも何考えてるか分からない作品が出来ました。

よろしくお願いします。


 ここは天界。神々の住まう場所。

 そこに、怒りを振りまきながら歩く一柱の女神がいた。


「ああ~もう!! また無くなったんだけど私のお気に入り! ほんともうサイアク!」


「そんなにカリカリしてどうしたの? 梅干しになりたいの?」


「あ、聞いてよアインディア! 私の下着が無くなったのよ!」


「下着? ……ああ、魔法の神が下界で流行らせたアレね。天界じゃオヴィくらいしか履いてないんだよね」


「どうして皆分からないのかしら。あんなに可憐で美しい衣服だというのに。まさに神の衣よ」


「ふーん」


「もっと真剣に聞いて!」


 そんな天界から、こっそりと離れる影が一つ。

 持てる力全てを隠密行動に集約したこの侵入者の行動を邪魔した者は、誰もいなかった。


 黒く巨大なその姿は、この世界でも最強と目される種族、ドラゴン。

 その中でも上位に位置する暗黒古竜であった。


 その巨体明らかに消耗しきった様子で森の深くに着地をした。

 神々の眼を欺く程の大魔法を行使した結果、体力魔力は底を付き、全身から血を噴出している。

 にも関わらず、その眼は明らかな笑みを浮かべていた。

 手には、一枚の小さな布きれ。


『がふっ――! 代償は大きかったが、遂に手に入れたぞ、究極の希望魔具(パンドラパーツ)。これさえあれば、奴にも勝てる……ぬ!?』


 喜ぶ竜の鱗へ、火炎魔法が突き刺さる。

 普段なら難なく弾き返すそれは、傷ついた肌を僅かに焼いた。


「ガアアアアアアア!!」


「行くぞ!」


「何故かは知らんが弱っているようだ、これは千載一遇のチャンスだ!」


『ちっ、今の体力ではこいつは使えん。が、この程度の虫けら、蹴散らしてくれるわ!! 我こそが、最強だああああ!!』


 舞うは鮮血、散るは鱗。

 暴力と魔力の吹き荒れる空間で、衝撃と風が荒れ狂う。

 死闘の余波は、一枚の布きれを運命へと導いた。



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