第3羽 ヤクシニー
読んで頂き、大変ありがとうございます。
@マリアの瞳@
「マリア、よくお聞き。私らの家系はヤクシニーが御先祖様にあたる、由緒正しい真の魔女族何だよ。」
「はい。お婆様。」
‥‥‥‥‥
「やっと冒険者になれた!」
16才で、故郷の村を離れベテラン冒険者の鞄持ちを2年やり、晴れて冒険者ギルド会員になれたよ。
お婆様や大お婆様みたいに早く大魔法使になりたいな。
けど、私のお母様は一般職で魔力値が殆ど無くて、使えるのは生活魔法だけだったし、はあ~先が思いやられる~。
今はまだ、魔法レベルが13だけど、何時かレベル100になって、世のため人のため魔女の称号を貰うため、私は頑張るのだ。
何だか最近ローブがキツイはね。
又、胸が育ったみたい。
ギルド会員祝いに、ローブを新しくしようっと。
今度ほ少し大きめね。
‥‥‥‥
得意な水魔法で、
「ウォーターボール!」
これで、全部ね。
「マッドマウスの駆除は終わりました。」
「おお、助かったよ。それじゃこれを。」
「はい。」
この報告書をギルドに持っていったら、
やっとレベル15か先はまだ長いわ。
クラスEの依頼も疎らになってきたし、レベル上げも潮時ね。
次の町へ移動しますか。
‥‥‥
「私ら魔女族の血には特別な力があってね。
生涯に1度だけカラスや狼、ネズミや猫を使魔に出来るんだよ。
それはね、[血の契約]と言ってね、相手に自分を認めさせ、血に触れる事で成立するんじゃ。」
「それは、呪いや魔法の一種ですか?」
「それとは別物じゃ。互いの魂の結び付きにより、ソウルメイトになるんじゃよ。」
「ソウルメイト‥‥か‥‥。」
‥‥
「次の町への馬車は‥あっ!これね。」
「よいしょっ!と‥‥」
はあ‥‥レベル100は遠いなあ。
あれ?荷物の隙間に‥‥猫!それも子猫だ!
「ニャン子ちゃん‥‥チッチッチッ」
「ニャン子ちゃん、お腹空いてない?」
「ミャー」
確か鞄に‥‥あった!冒険者御用達、干し肉!
わっ!食べてる食べてる。
可愛い~
「ニャン子ちゃんは、名前ある?」
(ハムッハムッ‥ムシャムシャ)
「答える訳は無いよね。」
「ミャー」
「茶色だから、チャ太郎‥‥チャ助‥‥チャチャ丸‥‥チャ色のニャン子だから、チャコね!私はアンナ。駆け出しだけど冒険者をしている魔法職のアンナよ。宜しくねチャコ。」
こんな可愛い子が使魔になってくれたら、楽しい旅になるのになあ~。
「大変だ!ハンタードックだ!」
わっ!大変だ!私も冒険者!
加勢にでるわ。
「こっちは私が!フアィア!!」
数が多すぎる!
あっ!そんなとこにいたら、危ない!
「チャコ!」(グッ!!)
やばっ!しくじった‥‥肩に針が‥‥
チャコは、チャコは‥‥
「チャコ‥良かった‥‥無事ね‥クッ‥」
あれ?ハンタードックが静になった。
何時のまにか消えてる‥‥
今の内に針を‥「ウッ!」
抜けた‥ヤッパ痛いわ‥‥
チャコ!私のところに来てくれたの。
「チャコ‥何とか追っ払ったよ‥」
あれ?肩の傷が‥‥何とも無い‥‥?
「チャコこっちにおいで。」
あっ‥荷物の隙間に逃げちゃったよ。
(グスン‥)
生暖かい目で宜しくお願いします。