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落ちこぼれYou Tubeに救いの手を!!  作者: シーマ はやぽん
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第一話 底辺You Tuber 神藤 秀治

You Tubeとは、2005年に設立された世界最大の動画共有サービス。そのYou Tubeで動画を投稿する人達をYou Tuberという。今ではテレビに出演するYou Tuberも現れ、また、バーチャルyoutuberなどもテレビのcmに出演するほどである。しかし、そんな事が出来るのは登録者数の多い人気You Tuberだけである。You Tubeで食っていけるのも成功した者だけ.....現実は甘く無いのだ。

そんな中、俺は人気You Tuberの動画を見ながら「どうしたらこんなに面白い動画が作れるのかねぇ」と一人呟いていた。俺の名前は、神藤(しんどう) 秀治(しゅうじ)。登録者50人のYou Tuberだ。You Tube界ではそんな人気の無いYou Tuberを「底辺You Tuber」という。悔しい!!悔しい!!動画投稿を始めてから2年......まだ50人!?確かに、俺の動画はクオリティが低く面白く無い。俺も認める。が!!2年で50は流石に....と毎日、毎日どうしたら面白い動画が作れるのかを俺は考えていた。今日も新しい動画の内容を考えていた。俺の机の上には、2年前俺が動画投稿を始める時に父から貰ったWindows10とiPad がある。俺はこの二台を使って動画撮影、編集、投稿の全てをやっている。さぁ、今日も動画を作るぞ〜(^O^)と、マウスに手を掛けたその時、ドアがバンッと開いて母が入ってきた。「秀、明日は入学式なんだから早く寝なさい!」そう、俺は明日から高校生活が始まるのだ。「はぁ〜い」と気の抜けた返事をしてパソコンの電源を切り、俺はベッドに潜り込みそのまま深いねむりについた。そして翌朝「秀!!!起きなさい!!!!」母の大声によって俺は気分の悪い起床をした。昨日俺はパソコンの電源を切るなりすぐに寝てしまったので目覚まし時計をセットしていなかったのである。朝食を取り、顔洗って、歯を磨き制服に着替えて俺は家を出ようとした。しかし後ろから「お兄ちゃんどいてぇ!!」と慌てた声が聞こえてきた。その声の主は、俺の妹の神奈(かんな)だった。中学2年生で生徒会長を務めているらしいが今日も集会がある事を忘れ、慌てているらしい。俺はヒョイっと避けて神奈の通れる道を作った。靴をちゃんと履かないまま神奈は自転車に乗って猛スピードで家を後にした。俺はまだまだ余裕があるのでゆっくりと自転車をこいで学校へ向かった。そして数分後学校へ到着した。俺はすぐに自転車を停めて、下駄箱で上履きに履き替え教室に向かった。教室には何人か生徒がいたがみんな見た事無い顔ばかりだ。それもそのはず、中学の友達が一人も居ない高校を選んだからだ。席に座ろうとしたその時である。いきなり後ろから誰かに引っ張られ俺は廊下に放り出された。「何すん....!?」振り向いて見ればそれはもう....なんともいえない美少女が立っていました。身長は145㎝くらい...?その身長で俺を引っ張りだす力が何処にあるのか俺は思わずツッコミたくなった。その美少女は「ごめんなさい!!飛ばすつもりじゃなかったのよ...」なんて可愛い声なんだろう!!....... ん?聞き覚えのある声だぞ?ま、まさか!?「君はもしかして登録者70万人の今波に乗りまくってる人気You Tuberの「ピカッ!!とキラリTV!!」のキラリちゃん!?」彼女は小声で「しーっ!!あんまり大きな声出さないでよ!!そうだよ、あなた私の声でわかったの?凄いわね....」なんか引き気味言われた....。「でも、そのキラリちゃんが俺に何の用?」俺の質問を聞いて彼女はモジモジしていた。

少ししてから彼女はこう言った。「あなた、シュージの部屋っていう名前でYou Tubeやっているよね」少し間をあけ彼女は再び何かを言おうとしている。「あ......あの....実はね、私があなたのチャンネルの一番最初の登録者なの!その....あなたの動画がとても面白くて元気をもらったから......」

「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!?????俺のチャンネルの最初の登録者!!!!????」

俺は驚きを隠せなかった。

ーつづくー

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