風を笑え
風を笑え。
何でもないことを、大したことのように言う風を笑え。そいつは、君を過小評価している。
怒りを感じることをヘラヘラした表情で言う風に怒れ。そいつは、君を侮っている。
心にとめようとした大事なものを捨てようとするとき、それは本心から望んだものなのか、自問自答しなさい。そのことを君に言ってきたそいつは、君に接していた時、きちんと誠実だったのか思い出せ。
俯いていることに気づいた時、急に顔を上げなくともよい。無理に上げればそれは君の無理となるから。顔を上げるよりも先に、自らが何故、俯けてしまうのか自問自答しなさい。その理由を理解して初めて、君の心は少しだけ俯けていた顔を上げることが出来る。
どのようなことも、必ず自らの手で取り組んでみようと考え、思いなさい。その思考は、君に必要な思考だからこそ、無駄なことなど存在しないのだから。
君の中に吹きすさぶあらゆる風を笑って見せろよ。君は君の批判者であると同時に、大事な協力者でもある。その風を肯定者へと育て上げなさい。それは君の自信へと育っていくだろうから。
あらゆることを材料に、前を向けるように意識付けなさい。君は、なりたい人になれるだけのものを持てると思いなさい。
その方がずっと、俯くよりも美しい。