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またまたお久しぶりです。久々すぎてキャラが…。そして短めですが、少しでもお楽しみ頂けたら嬉しいです。
※後程、加筆修正予定です。
「…――これは。弾力がある? 不思議な食感、だな」
シャルとミルクプリンを食べた次の日の放課後。(余談だけど。サリーには夜、寮に帰ってから渡したんだけど『とても美味しいです、お嬢様』と微笑み、喜んでくれていた。テンション上がったよ!)
片栗粉を使ったお菓子を差し入れる約束をしていたユリアスの所にミルクプリンを持って、私は薬草学の教員室に訪れ、それから食堂の隅っこまでやって来た。(教員室に二人きりになりそうだったので食堂に移動したんだよね)
「だが、このオレンジのソースとミルクの風味があっていて食べやすいし、美味しい。まさか、あの芋からこのような菓子が作れるとは驚いたな。粉状にした物から作ったと言っていたな、興味深い」
そう言いながら。ユリアスは黙々とミルクプリンを食べ進めて行く。
「ふふっ、お気に召して頂けたのでしたら嬉しいです」
褒められて悪い気がする人は居ないからね。
「ああ。ところで、カクタリコだったか?」
「“カタクリコ”ですわ、先生」
ミルクプリンを食べ終えたユリアスが『ご馳走さま。美味しかった』と言ってから片栗粉について尋ねてきた。
「そう、それ。カタクリコ。それは、どうやって作った物か聞いても?」
「ええと、説明すると長くなりますわね…。それに私は説明するより、実際に作りながらの方が説明しやすいので、そうですね…寮の料理長のエウラさん、彼女も製法は知っていますので、彼女に尋ねれば私よりも解りやすく教えて頂けると思います」
エウラさんの説明の方が、私の拙い説明より断然解りやすい筈だ。そう思い、助言してみたのだけど。
あれ? ユリアス、何だか何か考え込んでいる? どうしたんだろう?
「あのー、ルチアーニ先生? どうかしましたか?」
顔の前で手を振ると。
「あ、ああ。そう、だな。ふむ…いや、やっぱり、君に教えて貰いたい。実際に作りながらの方が説明しやすいと言うのなら、ジャガイモは提供するので実施で教えて欲しい。ただ、授業で資料の一つとして使用してからになるから少し先になる。それと少しだけ、出来た物を分けて貰いたいのだが…どうだろうか?」
いや、どうだろうか? って。うーん、前に私もユカリグサの件でお世話になったし、片栗粉が手に入るなら是非とも頂いておきたい。うん、断る理由無いな!(しかし、ユカリグサの時は何かシャルとユリアス怖かったから今度はサリーに付き添って貰おう)
「解りましたわ。ですが、私。本当に説明は上手くありませんので、作りながら覚えて下さい」
技は見て盗め的なね! え? ちょっと違う??
「ああ、ありがとう。宜しく頼みます」
ペコリとユリアスが頭を下げた。
うおい、おい! そんな簡単に頭下げないで下さいよ! 本当に植物に関する事が好きなんだなぁ。
でも早く頭を上げて下さい! ここ隅っこでも全く見えない場所じゃないから! 生徒は放課後だからあまり居ないにしても厨房の人とかも通るし!
「い、いえ! こちらこそ、ジャガイモのご提供に感謝しますわ。それでは、先生のご都合の良い日を教えて頂けましたら、合わせられる限り合わせますのでお知らせ下さいませ」
「ああ、解った。楽しみにしている。ん? そろそろ戻らないと。食器はどうしたら良いんだ?」
「は、はい。ああ、それでしたら私が食堂からお借りしたものなので、きちんと返しておきますから、お気になさらず」
『そうか。それでは、また』そう言い、ほんの少し笑って。ユリアスは食堂から出て行った。
「だから、その顔…反則じゃないの?」
美形の邪気の無い笑顔…ごちそうさまです。
ここまでお読み下さりありがとうございます!!




