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ちゃっかり(前回でもチラッと出ていますが)新キャラ登場しています。
次の日の放課後。私は魔法学の教員室に来ていた。教員室には、ラングリスタ先生の他に二年生の実技担当の先生方が数名居た。
入口付近に居た先生に、ラングリスタ先生に用だと告げるとラングリスタ先生を呼んでくれた。
「はいはい、お待たせー。今日は精霊の試練に関する相談かしらー? それとも申し込みの方?」
フワッとした柔らかそうな明るい茶色の髪を掻き上げて。ほんの少し釣り上がっている目を細めて柔らかく笑うラングリスタ先生の前に立ち、頭二つ分位、私より背の高い先生の顔を見上げる。
ホント、綺麗な顔してるなー。女性より女性っぽいと言うか。
そう、この人。一見女性に見えるけれど実は男性だ。(しかも、隠しキャラの内の一人だったりするんだよね…)
「ラングリスタ先生、ごきげんよう。試練の申し込みに来ました」
「あらー、グリンベルグちゃんも決めてきたのねー。もう受ける試練を決めて来た子が他にも何人かいるのよー」
グリンベルグちゃん…。
いや、この先生は生徒の事を名字で呼ぶって知ってるけど、不思議な感じだ。(ヒロインの事も、くっつく迄はタナカちゃんて呼んでたもんなぁ…)
「そうなのですね」
「えっとー、申し込みねー。どの属性の試練かしらー?」
名簿を取り出したラングリスタ先生に試練を受けたい属性名を告げる。
「火と水の試練を受けたいと思います」
そう。私は火と水に決めたのだ。四属性を一度に、は当然不可の為。他の人から聞いた話や自分で考えた結果、この二つが良いと思った。
火は、お菓子作りや料理に役立つかもしれないし、攻撃だけで無く防御魔法もある。来年に選択予定の魔法剣術でも火の魔法剣が使えるようになれば自衛にも良い。(決してクロストの強力な火の魔法剣発言だけで決めた訳じゃないよ! おお、カッコ良さそうだなソレ! とかミーハー心だけで決めた訳じゃないよ!)
水は回復系の魔法もあり、そしてカルロスも言って居たように補助の魔法もある。(風もだけどね)更に攻撃魔法もあるし、火を扱うならば水も扱えるようにしておきたいと考えたからだ。
ラングリスタ先生の綺麗に整えられている眉が一瞬歪むのが分かる。まあ、そういう反応が来るかな〜とは思ったんだよね。
「火と水、ねー? あのさー、グリンベルグちゃんは座学の授業でも真面目な態度で、課題もちゃんとやってるって聞いてるしー、アタシの授業でもしっかりしてるからさー、アタシが言わなくても知ってると思うんだけどー、火と水って相性あまり良くないわよー? それでもその二つの試練を受ける?」
トントンと。人差し指の爪先で机を叩きながらラングリスタ先生は話を続ける。
「確かにグリンベルグちゃんの魔力量なら、両方維持出来ると思うけどー、どちらを先に受けても、どちらかの試練は大変よー? 来年も受けられるし、どっちかは、もう少し力をつけてから…来年にしたらどう?」
そう、言われたけれど。来年では、遅い。
「大変なのは解っているのですが、どうしても今年受けたいと思っております」
お願いします、と。頭を下げる。
「やる気満々なのねー。んー、解ったわ。許可しましょ。まあ、四属性の試練全部とか言われないだけマシかしらー? あれ、かなり無茶なんだけどさー、アタシの同期に一人居たのよねー…サクッと四属性契約しちゃったのが。アタシ、アレが悔しくてさー、二年次の試練では頑張ったのよねー! 今となっては懐かしいわー」
あー、シャルですかね? それともユリアスですかね?
「…そうなのですか?」
「ええ。魔術師とか関係ない騎士の家系の出なのに魔力が、ものすっごく高いヤツが居てねー。しかも淡々と試練クリアしちゃったからもう、学園内外で一時騒がれて居たんだけどー…アイツ今何してんのかしら? って、余計な話だったわね」
あっ、その人。今、私の執事兼従者やってますよ…と言って良いものか解らなかったので、とりあえず黙っておいた。(後でシャルに話してみよう)
…――と言う訳で。私は火と水の精霊の試練を受ける事になり、班分け(属性ごとに分けられ、四人一組で受ける事になる)と、試練の日程、担当教員については後日告げられる事になった。
二つ以上の試練を受ける生徒には、どの属性の試練から受けたいか希望を聞いてくれる(希望通りに行かない場合もあるみたいだけど)との事で、私は水の試練を最初に受けたいと希望を出して置いた。
いざという時(が、無いのが一番良いけど)水の力を先に強化しておきたいと思ったんだよね。それに火の試練とかさー、この時期は特に暑そうだし。
ここまで読んで下さりありがとうございます!!




