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静動

作者: 風切東

そのとき確かに僕は魅せられたのだ


それは剣道だった

あるいは剣術だったのかもしれない

とにかく袴を履いて木刀を持っていたのは確かだった



それはどのような構えだったか

ただ木刀を前に構えて静かにそこに在った

実は置き物なのではないかと間違えるほど静かな構えだった


そのまま一寸刻が経ち、やはり置き物かと立ち去ろうとしたときそれは動いていた


静かに、それでいて素早く

気がつくと一歩踏み込んでいた


『キエエエエエエエエエエエ‼』


ダンッ‼

と脚が床を踏み抜いた音が聞こえたかと思えば、木刀は降り下ろされておりそのまま静かに元の構えに戻っていった


そしてまた、静かにそこに在る置き物と化したのだ


このとき確かに魅せられたのだ

静かで、それでいて鋭く力強い動きに

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― 新着の感想 ―
[良い点] 剣道の静かな構えを置き物と表現しているのがおもしろいなと感じました。短い文章でありながら、しっかりと魅せられた一コマを切り取れているのが冗長でなくよかったです。 [気になる点] 静動という…
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