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登場人物

作品の余韻を壊したくないかたは読まないでください。

それでもいいという方だけどうぞ。

侯爵令嬢(妹) 17歳 栗色の髪で瞳は薄紫

 本編の語り手。

 周囲の人間だけでなく自分のことすら客観的に観察している、ちょっと冷めた人間。姉のことは同世代の貴族令嬢の中では優秀だと思ってはいる。嫌っているわけでなければ慕っているわけでもない。姉というより同じ屋根の下に住む他人。

 実はれっきとした現役侯爵。表向きは父親が出張っているが、実際侯爵の仕事は彼女がやっている。毎日書庫に通っていたのはそれをカモフラージュするため。

 家を継ぐために必要な能力に目覚めたのは5歳のとき。父親の手ほどきを受け爵位を継いだのは7歳。その許可を得るため訪れた王宮で公爵に目をつけられ婚約者にされた。公爵のことを愛していないわけではないが、自分が理解することは不可能だと諦めている。

 屋敷にこもりがちであまり外に出ることはないのは能力を行使するためもあるが、半分以上本人の性質。この先も侯爵としての仕事で以外、外に出ることはないと思われる。




侯爵令嬢(姉) 17歳 ブロンドの髪、瞳は薄水色

 いい意味で高慢なお嬢様。貴族令嬢の憧れを一身に集める令嬢の中の令嬢。何一つ反対意見が出なかったほど、王太子妃に相応しいと認められるほどの人物。

 ライバルが妹でなければ、きちんと結果を受け入れて颯爽と後腐れなく退場するような潔さを持っている。ただし妹が絡むと駄目。

 妹を忌避していたのは本能的な恐怖から。同じ腹に十月十日いたと思うだけで、おぞましいと感じるほど。その根源は侯爵家に伝わる能力。妹はそれを理解していたから、もし能力を持っていてもこの人が後継者になることは不可能だと判断した。

 どうやって折り合いをつけたのか、王太子との結婚生活は順調。仕事も順調。侯爵家から出たおかげで本来の性質を取り戻しつつあると、古参の使用人たちからは好評。最近夫のあしらい方を覚えてきた模様。

 おそらく本作登場人物の中で、あらゆる意味でいちばん普通な人。




王太子  24歳 漆黒の髪、瞳は瑠璃色

 王者というものを体現したらこんな人間になる、と納得せざるを得ない人物。存在感だけでやましいところのある人間は懺悔を始めそう。

 姉に目をつけたのは社交界デビュー前。ふわふわしたお嬢様はお好みでなかったため、その中心にいながら凛とした雰囲気を持った彼女に興味をそそられた。だけど別に恋をしたわけではない。

 婚約者を早々に決めた弟に恋をしたことで、妃にすることに決定したというひねくれ者。ただし本人の中での決定事項で両親には言っていなかったため、夜会が開催された。いい機会だと思ったのも確か。

 めでたく丸く収まったため、そろそろ王位を明け渡されそうな雰囲気。

 ちょっと最近、妃が思い通りにならなくなってきたので面白くない。




公爵 21歳  白金の髪、瞳は翡翠

 令嬢が夢見る王子様そのものの容姿をした、王太子の弟。継承権争いになることを嫌って、さっさと10歳で公爵位を貰った。妹を見つけたのはその翌年。おそらく一目惚れ。

 微笑みながら毒を吐ける腹黒。ちなみに王太子は直球派、隠してない。公爵が隠しているのは兄に代わって社交をする必要があったから。王子様な笑顔は練習の成果です。性質的には兄と同じ。

 姉に懸想されているのを疎ましく思いながら、兄の妃になる人物であり、婚約者が排斥を望んでいなかったため、表立っては普通に接していた。そうでなければ妹に仕掛けた最初の時点で、彼女の命はなかったかも。

 作中いちばん病んでいる人。




侯爵 双子の父

 実は10歳で侯爵位を継いだ人。現在の身分は前侯爵で地位は宰相。宰相となったのは爵位を譲った後。実際は公爵位も持っているが、公に名乗ることはない。

 姉が妹を忌避していることに気づき、後継者が妹のほうであることに気づいたが、能力の発現まで手を出さないのが仕来り。周囲の誤解を解かなかったのもわざと。

 王太子が王になった暁にはさっさと宰相を公爵に譲り、自分は領地で妻とのんびりする予定。



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