表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

マルチエンディング皿田ちゃん

皿田ちゃんは野菜が大嫌い。野菜が出ると「これいらなーい」と言って投げ捨ててしまうのです。お母さんは言いました。

・「食べなさい!」→A1

・「じゃあこれから野菜抜くわね」→C1




【A1】

「いやぁだ!」

皿田ちゃんは叫びました。

・だけどお母さんは「食べなさい!」と一点張りです→B1

・するとお母さんは「仕方ないわね」と野菜を抜く事にしました→C1


【A2】

皿田ちゃんは腐った野菜を食べて死んでしまいました。この世を離れ、気がついたら黒い光と白い光が近づいてきます。どっちに行く?

・黒い光→C4

・白い光→E2


【A3】

お母さんは工夫して野菜が美味しく食べられる料理を開発しました。皿田ちゃんは、

・食べました→A5

・拒否しました→B1


【A4】

皿田ちゃんの口が巨大化し、大きなうなぎのようになりました。

「え、なんなの、ねえ、ちょっと、嫌、嫌ァァァ!」

母は食べられ、野菜どころ冷蔵庫も家も全て食べられ、この世界には何もなくなりました→E5


【A5】

皿田ちゃんは野菜を美味しく食べるようになりました。めでたしめでたし。

→振り出しに戻る。


【B1】

どうしても皿田ちゃんが食べないのでお母さんは言いました。

・「なんで食べないの?」→C2

・「食べないと襲われるわよ。」→B3


【B2】

ところが冷蔵庫内で腐りかけた野菜は皿田ちゃんを恨めしげに見つめ、「あたしを食べてって言ったじゃない…」皿田ちゃんは

・「あなたはだあれ?」と訊ねました。→D2

・まあちゃんは逃げましたが野菜は「逃がさないわよ」と叫びました。→B5


【B3】

皿田ちゃんは言いました。

・「そんなわけないよ。」→B5

・「いやだぁぁ!でもわたし野菜どうしても嫌なの。」→C2


【B4】

すると母が「そうよ、野菜はあなた、あなたも私なの。アハハハハ」と笑いながら口を巨大化させ大きなうなぎのようになりました。

「え、なんなの、ねえ、ちょっと、嫌、嫌ァァァ!」

皿田ちゃんは食べられ、野菜どころ冷蔵庫も家も全て食べられ、この世界には何もなくなりました→E5



【B5】

皿田ちゃんはその夜、窓から這い上がって来た野菜に食べられてしまい、朝目覚めたら野菜になって冷蔵庫に入っていました。

→振り出しに戻る。


【C1】

かくして肉生活になった皿田ちゃんですが、肉に飽きてしまい、

・肉さえも食べなくなりました→D1

・野菜が恋しくなって冷蔵庫に向かいました。→B2


【C2】

皿田ちゃんが野菜を食べないのはこんな事情がありました。

・青臭くて嫌い。→A3

・「この野菜…あたしなの。」→B4


【C3】

読者は物語を選択したつもりであるだろうが、ここに書かれている事はあらかじめ起きる前提であり、選択しなかったからといってその選択肢を否定した事にはならない。全ては同時に起きたことであり、全ての選択肢がお互い関連しあっているのだ。


【C4】

「やだ!やだ!やめて!痛い!ぎゃあ、ぎゃあああ!」

黒い光が皿田ちゃんを覆いつくし引き裂きました。それは、別の皿田ちゃんでした→E5


【C5】

世界は晴れ、いつのまにか白い部屋にいました。ここはどこでしょう。窓の外で誰かが話しています。

・こっそり話を聞く→F1

・気にしないでいつも通りやる→振り出しに戻る


【D1】

「肉も食べないで、どうするつもり?」

・「私はなにも食べず、悟りの道を開く」→E1

・「世界を食べる。」→A4


【D2】

「わたしはあなたよ。別の世界の。いろんな世界にあなたはいるの。わたしは野菜のあなたに食べられて、ここの世界で野菜として生まれ変わった。世界それぞれであなたは、皿田ちゃん、お母さん、野菜などいろんな役割が与えられる。あなたが野菜嫌いなのはあなたが本能的にこれがあたしだ…と感じ取ってるから。」

・野菜を食べる→A2

・野菜の話の続き→D3


【D3】

「多元宇宙と言ってね、そっくりのあなたの世界が沢山あるの。だけどあるあなたが暴走し始めた。世界を次々と食べ始めてるの。このままだと世界は壊滅する。あなたは戦わないといけないわ。でもあなた一人では勝てそうにはない。」

・「どうすればいいの?」→D4

・野菜を食べる→A2


【D4】

「滅びをもたらす者を倒すには聖なる神になったあなたと繋がるしかない。でも、方法は分からないわ。どうすればいいの!」

・皿田ちゃん、「私頑張ってみる!戦う!」→D5

・野菜を食べる→A2


【D5】

やがてその黒い破壊者は現れました。皿田ちゃんは抜き身の刀を持って立ち向かいます。勝ち目が無いことはわかっていましたがどうしても戦わなければいけなかったのです。

→振り出しに戻る。


【E1】

皿田ちゃんは神と繋がり、無我の域に達しました。今や世界を意のままに操る事ができます。見下ろせば無数の野菜嫌いの皿田ちゃんがいます。欲に狂い、食い尽くす化け物になった皿田ちゃんもいます。そして死してこちらに近づいてくる皿田ちゃんの魂もいます。その魂を

迎え入れました→E3

拒絶しました→E4


【E2】

白い光は神となった皿田ちゃん。その背後に黒い光が追いかけてきます。皿田ちゃんはその白い光に懇願しました。

「神よ!お助け下さい」

神はその頼みを

・聞き入れました→C5

・撥ね付けました→E4


【E3】

「おいで可愛い私。」

その魂は自らに還元され、その時全てが清められました。真っ白な部屋。ここはどこでしょう。だが気がついたらいつもの食卓に座って母に「野菜食べなさい」と怒られていましたとさ。

→振り出しに戻る。


【E4】

皿田ちゃんは黒い光に食べられました。

→振り出しに戻る。


【E5】

世界は一人の少女によって食い尽くされました。だがその飢えは満ちる事なく新たな自分のいる世界を食しに、ゆっくりと、身をよじります。


【F1】

「…やはり幼児期に野菜食べなかった事で母親にひどく苛められ、心を歪ませたのでしょう。記憶が妄想と化してて訳がわかりません。同時かつ違う話が混在していて、まったく整合性が取れないんです…」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ