表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

二人の別れ

作者: 織挟雅裕

ある日曜日の昼下がりに、仲睦まじげな二人が手を繋ぎながら街を歩いていた。

しかし、急にその歩を止め、意を決したように口を開いた。


「俺達、もう終わりにしないか?」

「・・・え?どうしたの?いきなり。」


「疲れたんだよ、この関係に。前々から考えていたことなんだ。」

「そんな風に言われても納得できないわ。」


「俺には仕事もある。同僚や上司だっているんだ。」

「そんなの関係ないって言ってくれてたじゃない。」


「こんなところを見られたらと、気が気じゃないんだよ。」

「ちゃんと理解してもらえるわよ。私の知り合いにもたくさんいる。特別なことじゃないわ。」


「その性格にもうんざりしてたんだ。あぁ言えばこう言う。とにかくもう終わりにしよう。」

「待って。行かないで。」


街行く人達は皆、一様に振り返る。

大の男二人が大声で話していれば無理もないが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ