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色彩学園  作者: 安どぉなつ。
8/14

文化祭②

文化祭当日___

「お、お帰りなさいませ、ご主人様……!」

「おかえり、ご主人様。」

「おかえりなさいませ、ご主人様。」

菜花とリーブはメイド服に着替え接客を行っていた。

リーブは献身的なメイド、菜花はフレンドリーなメイドだ。

柘榴はテンプレでも張りつけた様な真面目なメイドだ。

それぞれの個性を生かしメイドをしていたその時。

「リーブちゃーん!柘榴ちゃーん!遊びに来たで〜!」

勢いよくドアを開けてきたのは猫だ。

「ん?菜花ちゃんも一緒なんやね。みんな可愛ええで!」

「猫さん……!あ、ありがとうございます……」

「同じクラスだからね。メイド喫茶はベタだけど楽しいよ」

頬を赤らめながら礼をするリーブ。

「お化け屋敷はどうですか?」

「それがなぁ、演劇部が本気すぎて客が来ないんよ。暇やでぇー。」

「あはは……それはそれで大変ですね……」

苦笑いするリーブに対して爆笑する菜花。

「あはは!珍客でも来ない限り難しいんじゃないかな?」

未だ笑い続ける菜花。

「ちょっと菜花ちゃんウケすぎやで〜!コッチは暇で暇で仕方なくてなぁ」

その刹那___

「!!リーブちゃん、避けて!」

「へ?」

リーブの真横を1本の矢が壁に刺さった。

ザワつく教室。

客もクラスメイトも散り散りになって教室から出ていった。

矢には文が付いていた。

「なになに……翠川リーブ様へ。今夜9時に学校の屋上で1人で来てください。黒井 餡子(あんこ)

「黒井さんって確か2年生の……」

「そうやなぁ、去年同じクラスやったけど、ええ子やったで。ただ戦い好きでなぁ。よく相手をさせられたわぁ。」

溜息をつきながら語る猫。

「果たし状ってヤツだね。リーブちゃん、どうするんだい?」

「……私、行きます」

「ホンマか!?危険すぎやろ!」

「僕は面白ければ遠くから見学させてもらうよ」

「行くのはええけど、危なくなったらすぐ逃げるんやで?」

「はい……!」

波乱の文化祭が幕を開ける瞬間であった。

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