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祀る神
菜花の祀る神は自分自身であり、巫女というのも名前だけのものである。
彼女にとって他の人間は平等に下に見ているが、フレンドリーに接する人格者でもある。
目的は不明だが、何かを企んでいるのは確かである。
彼女の異能は億を超えており、大体は自分の異能で何とかできる。
名前も適当に付けただけである。
彼女にとって色彩学園に入学したのは単なる暇つぶしのようだ。
「僕がこの学園の創始者さ」
そう菜花が告げる。
「え、でも菜花さんは生きてるじゃないですか…!」
「この世には不思議なことのひとつやふたつあるものだぜ?」
菜花はクスリと笑う。
「まぁことを荒らげるつもりはないから安心してくれ、生徒会長?」
「う…わかりました。」
渋々頷くリーブ。
彼女の目的はなんなのかは謎である。