ヨッシーのショートshort 「不思議なえんぴつ」
掲載日:2022/08/31
ヨッシーのショートshort「不思議なえんぴつ」
ある日、
文房具屋さんに行った。
見たことのないえんぴつが売っていた。
不思議なえんぴつ、
テストの答えを書いてくれるえんぴつ?
本当かな、
ウソかな、
おじさんが笑う。
夜、
不思議なえんぴつをけずって筆箱に入れた。
今日はテストの日だ。
むずかしい問題だ、まったく解らない。
不思議なえんぴつを使ってみた。
スラスラ答えを書いてくれる。
やった、100点だ!
ママは大喜び。
次の日から、いつも不思議なえんぴつを使った。
ずっと100点だった。
先生にほめられた。
皆んなに、うらやましがられた。
僕は得意になった。
それからも、不思議なえんぴつを使い続けた。
試験も100点、
受験も100点、
車の免許も100点!
ずっと使い続けた。
大人になっても…
「大事なプロジェクトだ!この計画は絶対に失敗できない」
不思議なえんぴつはすり減っていて、あと少ししかない。
僕は、書類に最後の一筆を使った。
スラスラスラ、
無くなった…
20年ぶりに、あの文房具屋さんに行ってみた。
不思議なえんぴつは、まだ売っていた。
「これ下さい!」
僕は、不思議なえんぴつを全部買った。
おじさんが笑う。
会社、
よーし、バリバリ使うぞー
あれ?
電子書類に不思議なえんぴつは、
効かなかった…




