転生する事になったし、最強スキルも貰った。だから俺の人生イージーライフだろ?~転生できると喜んでたのに、気が付いたら大気圏に放り出されてた俺! てかこれ転生じゃ無くて、転移じゃねえのか!?~
「転生する事になったし、最強スキルも貰った。だから俺の人生イージーライフだろ?」
https://ncode.syosetu.com/n1165hg/
の続編になります
先程、ある男性を新たな地へ誘ったばかりの真っ白い空間に残った1人の女性が祈りを捧げてた。
女性は、どこか神秘的な雰囲気をしていて、凄く美しい感じだった。その女性は、なにか思い出したかのように、急に立ち上がった。
「あっ! 肝心な事を伝えるの忘れてました」
そう言って女性は、姿を消した。
──────────────────
「あぁぁぁぁぁのくそ女神ィィぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
転生された俺は、気が付いたら落ちていた。それも盛大にうつ伏せで大の字の格好でだ。
あっ……地球?は、本当に丸いんだ……じゃねぇ!! やばい、本当にやばい! このまま地面と盛大なハグからのファーストキスなんかしたら、このまま俺の人生終わりじゃないかよ!
そんな事を、心の中で叫んでたら、ふとあることに気がついた。
そう……あの時、あのクソ女神は転生と言ったのに、今の俺の姿は、前のままだった。
「これじゃあ、転移じゃねぇかよォぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
てかどんどん雲が近づいてきてるし! いよいよヤバい……そうだ、スキルがあるじゃんか!!
「空飛びたい!」
シーン……
「フライ!」
シーン……
「飛行! ウィンド! 重力転移! とにかく浮かぶ! 浮遊!」
シーン……
「ギャァァァァァァァ!! スキルの使い方がわかんねぇーーー!!」
ボブッ!……ボッ!
ヤバい、いよいよ本当にやばい! 雲通過しちゃったじゃん! 広い大地がまるで、こんにちはって微笑みかけながら両手を開いて準備万端って感じにしか見えないし!
もうアレだ……また向こう行ったら、あのクソ女神にとことん文句言ってやる!
「次に会ったら覚えとけよぉぉぉぉぉぉ!!クソガキのクソ女神!!!!」
俺がそう叫んだ瞬間、近づいてきてた地面がピタリと止まった。
「伝え忘れた事があるから来てみたら、私の悪口を言ってるみたいだね?」
「え? その声は……お前あの時のクソ女神か! ……ってあれ? 動けない……なんでだ?」
背後からあのクソ女神の声が聞こえ、振り向こうもしたが、体がまるで石になったみたいに動けなかったのだ。
「ほらまた言った。そんなに悪口ばかり言うならこのまま時間停止したまま帰ろうかなぁ~ そしたら君は、永遠にこのままだけど良いんだよね?」
「すみません親愛なる女神様。どうかこの愚民に貴方様のお慈悲をお与えくださいませ」
「いきなり媚びへつらう言い方されると、それはそれで気持ち悪いね」
チッ! とりあえずなんで俺が、こんな事になってるのかと、スキルの使い方を教えてくれ。 あとこれ転生じゃ無くて転移だよな? 前のままの姿なんだが?」
「君って人は……まず、なぜ君が落ちてるのかだけど、転生するには魂が生き物……まぁ、器に入って初めて転生と言われるんだ。転移は、前の肉体のままだとそうなるから、これは転生なんだよ。 で、今君は転生の最中で、器に向かってるって事になる。 ここまではわかったかな?」
「なんとなくだけどな。 つまり、今の俺が魂だけだから、転生になるって事だよな? それにしても、こんな高い所からって、知らなかったんだが?」
「どうせ、小説とかアニメの知識でしょ? そんなバイバイして、いきなりオギャーとかありえないからね?」
そんな夢も希望もないこと言わないでくれよ……仕方ないだろ、そんな知識その辺からしか得ることないんだし。
「なるほどな……それで、スキルの使い方を教えてくれ。さっき試したけどなにも使えなくて困ってたんだ」
「なら、今からチュートリアル始めるよ」
「言い方がゲームみたいだが……まぁいいや」
だんだん不安になってきたか、それでも今はそれを受けるしか俺には選択肢がないと思った。
「まずは、頭の中でサクセス!と念じてみて」
俺がそう念じると、頭の中から声が聞こえた。
(サクセスモード起動! スキルの効果と名前、それにどんなのかイメージしてください)
「声が聞こえたかしら? 聞こえたら、水が出るイメージとウォーターサーバーと念じてみて」
俺は、言われるままイメージした。
(イメージ読み取り完了! スキル反映『ウォーターサーバー』を、習得しました)
「覚えたけど、これでどうするんだ?」
「そしたら、使いたいスキルの名称を言えばいいよ。それでスキルは使えるから」
「わかった……『ウォーターサーバー』!」
そう言った瞬間! 掌から水が……出て……きた?
チョロチョロチョロ♪
「って、なんだよこれ!めっちゃ水量も威力も無いじゃないか!」
「そんなこと言ったって、それは君がイメージしたんだよ? 私に文句を言ってきてもダメよ?」
「うっ! 否定できない……」
確かに『ウォーターサーバー』って名前的に、あの飲み水の機械をイメージしてしまったのは、事実だった。
「それじゃ、説明はこれで全部、あと少しの空の旅を楽しんでね♪ リアルに感じれる様に工夫もしてあるから♪」
「何最後にサラッと危ない事言っちゃってんの!? 工夫ってなに!?」
「あっ! そうそう君って、ツルペタ金髪で、自分より背が低くてゴスロリファッションの幼女でツンデレが好みな、ロリコンだったよね?」
「サラッと流したなおい! それに、なんで俺の好みまで知ってんだよ! てか人に言われると恥ずかしいだろ! それに、ロリコンじゃなくて、合法ロリが好きなんだよ!」
俺は、声を荒らげながら言ったから、ゼェハァと息をしながら、呼吸を整えた。 その間、クソ女神はずっと無言だった。
呼吸が落ち着いた頃、凍りそうなほど冷たい声で、クソ女神は話してきた。
「うわぁ、ホント引くわ……ドン引きじゃ足りないぐらいのドン引きだよ……シュッ引くだね。 でもね? 君は15歳までに好きになって貰えなかったら、それ以降に出会う、全てのロリとは付き合えないから気をつけてね。 それじゃまた死んだら会おうね」
そう言ってクソ女神の気配が消え、再び地面が迫ってきた。
「おい待て! なにサラッと大切な事いってきえてんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
何がなんでも文句言わないと、俺の気が収まらねぇ!!
俺は頭の中で『サクセス!』と念じた。
(ただいま、緊急メンテナンス中のため、サクセスモードが起動しません。お知らせに経過報告を載せますので、暫くお待ちください)
「ふぅぅぅぅざぁぁぁぁぁけぇぇぇぇぇるぅぅぅぅなぁぁぁぁ!!!!!!」
俺はだんだん見えてきてた、屋敷の屋根に直撃……はせず、すり抜け、小さい赤子の身体に激突した。
「オギャー!オギャー!」
「奥様! 旦那様! 元気な男の子です!」
女神が言っていた通り、無事に転生はできたらしいが……
あんな思いするならもう二度としたくねぇよ!!
お楽しみいただけましたでしょうか?
前作の短編の、続編となります。
転生ってどうやってするのかな?って素朴な疑問はこれを見て解決!
(。・ω´・。)ドヤッ
是非感想と評価よろしくお願いします!!
☆☆☆☆☆→★★★★★
なんてこともして貰えたら、今後のモチベーションにもなりとても喜びます!
今後の展開が、気になる、面白いと、思えていただけましたら、ブックマーク是非お願いします!!