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番外編(穏やかな朝)

朝目が覚めるとレスター様はいつも片肘を突いて私を見つめている。


「レスター様…あまり見ないで下さい…」

「何故だ?夫の特権だぞ…」

「恥ずかしいのです…」


シーツで顔を隠すと、レスター様は私の顔を隠さないでくれと、微笑気味で捲ってくる。


「結婚してもミュスカは初々しいな…本当に可愛い…」

「…っんん」


恥ずかしがる私をよそにレスター様の迫り具合は変わらない。

朝から何度口付けをするのか。

夫婦になってから毎夜私を離さないレスター様に、私達夫婦は仲睦まじい夫婦と邸中の評判だ。

そして、街中にもそれが広がりつつある。

領地を視察したり回るのも二人で回ることが多いからだ。


そして、今日もレスター様と朝食をご一緒していた。

結婚してから、メイドだったアンナが侍女になってくれて、朝食もベッドに運ばれるようになったけど、私がレスター様と一緒に摂りたくて、朝食は二階のサロンに準備されるようになっていたのだ。


一緒に和やかに朝食を摂っていると、アランさんがいつも通り手紙をトレイに乗せてレスター様に出した。


手紙を見ると、笑顔だったレスター様の顔が歪む。


「レスター様?悪い知らせですか?」

「…シャーロット・バクスターからだ」


またですか…。

シャーロット様は幽閉される直前に大聖女様がご褒美だと、レスター様に会わせたせいか、浄化作業を頑張ればご褒美にレスター様に会わせてもらえると思っているようで、時々手紙が届いていた。


「アラン!手紙は燃やせ!不吉だ!」

「お返事は良いのですか?大聖女様を介した手紙ですが…」

「なら、ミュスカと結婚して幸せですと、書いて送れ!」

「畏まりました」


そして、今日もシャーロット様の手紙はボイラーの焚き付けにされるんだろうなと思う。


「ミュスカ、朝食の後は庭を歩こうか?」

「はい…でも少しですよ。今日はアップルパイを作るんです」

「では、アップルパイは庭の家でゆっくり頂こう」

「はい…」


そして、今日も穏やかな1日が始まっていた。






いつもお読み下さりありがとうございます!


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