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犬に転生したら何故か幼女に拾われてこき使われています  作者: 絶華 望(たちばな のぞむ)
必然が彼らを冒険に誘う

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アンネローゼの旅日誌5

皇紀311年 土の精霊2の月 20日 火曜日


 深夜に起きて幽霊船に向かった。船はデニスさんの船だった。私の歌とラビの舞でスケルトンや幽霊を浄化出来た。私の歌で浄化できなかった最後の敵はシュワちゃんが倒してくれた。

 みんな私の歌を褒めてくれた。人前で歌ったのはこれが初めてだった。戦いの最中だったけど、なんか楽しかった。


 一旦宿に戻って眠っている時に不思議な夢を見た。マリーに似た黒髪の女の人が目の前に現れて必死に何か言っていた。でも、女の人と私の間に見えない壁があって、何を言っているのか聞こえなかった。

 私は女の人が何を言っているのか聞こうと思い見えない壁に耳を付けた。

「お願い。思い出して、大切な約束を……。お願い彼を奪われる前に思い出して……」

 あまりに必死に切実に訴えて来るので、私は女の人が可哀そうになった。なんか泣きそうになっていると、犬の姿のシュワちゃんが現れていっぱい増えた。そして、モフモフの空間になり、私は幸せな気分で目が覚めた。


 それから楽しい事がいっぱいあった。冒険者のみんなに褒められ、祭りを堪能し、ずっとやりたかった的当ても出来た。景品は取れなかったが、とても楽しかった。

 ベルタと一緒に歌った時は最高だった。静かな鎮魂歌も良いけど、今度はもっと明るく楽しい歌も一緒に歌ってみたいと思った。

 ラビの舞のお陰もあって、良い思い出になった。そして、一番嬉しいのはベルタともっと旅が出来る事だった。シュワちゃんは私の願いを何でも叶えてくれる。ずっと一緒に居てくれると信じてみようと思った。

 だけど、指輪を外そうとすると手が震えて出来なかった。理由は分からないけど、この指輪を外しちゃいけない気がした。それに、まだ皇宮には戻らないから外すのは後にしようと思った。


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