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人間とは

作者: 紙本臨夢
掲載日:2017/10/31

 人間とは何か。

 そんな哲学的なことはどうでもいい。


 僕たちは生きるしかない。

 人間ではない姿でも、人間のように生きたい。

 体質上はできない。

 気持ちだけなら、できる。


 どんなに忌み嫌われようとも生き続ける。


 辛いことがある。

 悲しいことがある。

 苦しいことがある。


 全てを越えた先にこそ人間はいる。

 人間は破壊するために生まれたわけではない。


 生物としての効率を求めると生まれた。

 僕たちの先を進んでいる。


 崇高なるもの。

 そんな人間が自分自身を問う。


 人間とは何か。


 無意味だ。

 無価値だ。


 結局は答えにたどり着けない。

 なのに自分の意味を問い、間違い、命を絶つ。


 無意味に死のうとする。


 醜いから?

 そんなの僕の方が醜い。


 生きる価値がないから?

 僕たちなんて生きているだけで害を撒いてしまう。


 誰にも必要とされていないから?

 僕たちなんてただ捕食されるだけ。

 必要とされていないよりも辛い。


 人間は自分のことばかり。

 僕たちのことなんて気にしない。

 だからこそ、愚かな間違いをする。


 自分で手一杯。

 ほら。そこに必要としているものがいる。


 自分が自分を必要としている。

 先ほどのことから、わかっただろう?

 自分たちが愚かな選択をしていることに。


 生きる価値がないなんてことはない。

 必要としている人は絶対にいる。

 それだけで充分過ぎる生きる価値。


 醜い。

 天井を見上げて。床下を見て。


 もっと醜いものがいる。

 僕たちは君に嫌われている。

 下品で醜いから。


 ほら。生きることは君たちにしたら、容易いこと。

 僕たちは色んな耐性がある。

 でも、一年で過半数は死ぬ。


 だからこそ、繁殖する速度が速いんだ。

 人間にしたら、不幸なこと。


 僕たちよりも繁殖速度が遅い。

 長く生き残れる可能性がある。

 だから、僕たちの分まで長く生きて欲しい。


 それが僕たち……いや、僕の願い。

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