不思議君と変わり者
第一章
私の好きな人
「今日で終わりか・・・」
1月9日。
冬休み最後の日だ。
今まで何もすることなく日にちが過ぎていき、
そして学校が始まる。
結構きついけど、友達にも会えるし・・・
そして何より
私の好きな人に会える!!!
私の好きな人は、背が高くてミステリアスだ。
いつも本を読んでいて、友達の情報によるとシャーロックホームズが好きらしい。
こんな私と正反対だ。
彼は、中学2年の時に転校してきた人だ。
第一印象は、静かでつまらなそうなやつとしか思っていなかった。
もちろん、好きになるなんて1ミリも思わなかった。
だって、私のタイプと全然違うし。話し合わなそうだし。
なにより・・・
すごくミステリアスだし!!!!
私は、昔から普通の人と少し変わっている。
相手の目を見るだけで私への好感度がわかるのだ。
超能力とちょっと似ているけど、あんまり役に立たない。
なぜかって???
昔の話をしよう。
ある女友達が表では私のことすごい褒めてるけど、好感度を見ると・・・
とてつもなく低くなっているからだ。{ちなみに2%}
だから、どんなに仲がいい友達でも、好感度を見れば一瞬だ。
世の中には、知りたくない真実もあるのだよ・・・
っていう説明は置いといて、彼はとてもミステリアスだった。
好感度が見えないのだ・・・
この15年間生きてきてこんなことは一切なかったのに・・・
紛れもなく、彼は私の後ろの席だった。
とりあえず声をかけて、好感度をもっかい見てみよう・・・
「藍華っていうの。よろしくね」
私は初対面の人にはすごく猫を被る。
だからなんとか行けると思った・・・
「うん・・・」
っていう時も私にはありました。
みえねぇぇぇぇぇぇ???!!!
好感度が一切顔を出してくれない・・・だと・・・
ということがあって、彼のことが気になり始めました。
彼のことを好きになり始めたのが、委員会の時で、
友達と相談して、JRCという委員会に入ろうという話をしていて、
これはいけるっっっ・・・!!!
と思った作戦がふと頭に思い浮かんだのだ・・・
それはっっ・・・
大声作戦!!
彼の席は近くだから、なんか大きい声を出せば気づくんじゃねぇか
と思い、なるべく大きい声で、
「JRC入ろwww結構楽しいらしいし!!」
って、大きい声で言いました・・・
そしたら・・・
なんと・・・
みごとに・・・
彼はJRCに入ったのです!!!!!!!!!!!
いやっほぉぉぉぉぉぉぉぃおぉぉぉぉう!!
それから、毎週委員会の時は、いつからかは忘れたけど、
背後にストーカーらしきものができました。
はい。
後ろを振り向くと
彼がいるんだけど、
目がなぜか合わなくて・・・
だって後ろを向いた瞬間彼も後ろむくんだよ?!
そりゃあ目が合わないわけだわ・・・w
教室を早く出たり、ダッシュしたりいろいろ試したけど・・・
いるんだよなぁ・・・
背後霊が。{ストーカー?じゃねぇのかよ。}
そんである日
JRCの教室にはいったとき
彼がずっと突っ立ってて
私は友達と話してたからあんまきにしなかったけど・・・
私が友達と話しおわって、席に着いたとたん・・・
隣の隣に座りやがった。
そんで、なんかにやけてて
そのあとに言った言葉が、
「この席小さいな・・・隣にしよ・・・」
って言って、通路はさんで隣になってた。
私はガン見して笑ってからかもだけど・・・w
たぶんそのちょっと前から、彼を好きになってたのかもだけど。
隣の席に着いたときに、すんごいドキッてしたしね。
そんで、号令かけたときに、
通路側に立とうと思って立ったら
彼も通路側にきて、ぶつかりそうになって
結局椅子の後ろに立ちました。
はい。
そしていろいろはなしたな~・・・
あの頃は楽しかったな~・・・
三年になってからクラスが別になって離れて、
あんまりっていうか、ほとんど話さなくなったかな・・・
それから、私がちょっといない間にライバルができて・・・
その女の子同じクラスなんだけど、すごいアピールするんだよね・・・
肉食系女子だぁぁぁぁぁぁぁ!!!
こわいね(´・ω・`)