検問
洞窟の中をよく見てみると結構な人数の人がいた。さらにその奥には迷宮の入り口のようなものがある。
「あそこが出口っぽいな」
「そうですねあそこで検問をして何も異常がなければ出入りすることができますね」
検問と言うのはステータスを見て怪しいものがないか確認することらしい。
「絶対引っかかるじゃん」
称号に異世界人や勇者の敵がある賢人は怪しいで済むようなレベルでないのであった。
「それにリュウナも絶対やばいでしょ」
『私は人間には擬態できませんしね』
「それは大丈夫だと思います」
どうやらテイミングされた魔物は主が犯罪者などではない限り調べることはないらしい。
「ん~どうしよう・・・あ」
「何か思いつきましたか?」
「契約魔法で誰にもいえないようにしたらいいんじゃね?」
賢人の作戦は検問をしてくる相手に自分とマキナのステータスを誰にも言うなと言って相手がそれを認めたら契約成立という何とも適当なものだった。
「契約魔法を使うのはいいですけどそれでは普通にばれたら捕まってもう一度調べられるだけですよ」
「あ・・・」
賢人は自分の無能さにあきれるにであった。
「例えば、不必要にいい振らさないとか他の人に言うときはケントさんに許可を取らせるとか」
「よしそれで行こう」
「それがいいと思います」
そう言い賢人たちは検問所まで行く。そこは検問所を通らないと入れないように固そうな壁が作ってあり8ヵ所ほど検問する場所が出る人用と入る人用に分けて作られていた。
そして賢人たちは検問所にはいっていく。
「結構ちゃんとしてるんだな」
「私も初めて来ましたがここまでちゃんとしているとは思いませんでした」
検問をする場所に並び10分ほどすると賢人たちの番が回ってくる。
「次の方~」
「はい」
賢人はそう言うとマキナとリュウナをつれて部屋に入っていく。中にいたのは茶髪でメガネをかけた20代ぐらいの男の人だった。
「ではこの鑑定板を持ってステータスを念じてください」
「その前に頼みたいことがあるんですが」
「何でしょうか?」
「ここで見た僕たちのステータスを不必要に言いふらさないでほしいんです」
「それはここのルールなので言いふらしたりしませんよ」
検問の男の人が認めた瞬間、賢人と男の人は光を放ちすぐに治まる。
「な、何をしたんですか!」
「ちょっと契約魔法をね」
「け、契約魔法!?」
検問の男の人は驚きで腰を抜かしている。
「あ、これも秘密で」
「わかりました。ただし怪しい称号やスキルがあった場合、上に報告させてもらいます」
そう言うとまたしても賢人と検問の男の人が光を放つ。
「それではステータスを見せてください」
賢人はそう言われ鑑定板を持ってステータスと念じる。
そこに書かれていたのは概念を操りし者とユニークスキルを除いた賢人のステータスだった。
「え、え!?」
検問の男の人は驚きで口が開いたままになっている。
「こ、これは、簡単に通すことはできませんね」
「まあそうだよな」
賢人が予想したとおり簡単には通れないようだった。
「ちょっと私についてきてください」
そう言われ賢人たちは検問の男の人について行く。部屋の外に出てみるとそこは廊下でいくつかの扉があった。廊下の奥まで行くと階段がありそれを上っていく。階段の一番上まで行くと一つだけ大きな両開き扉があり。検問の男の人がノックをする。
すると中から「入れ」と聞こえてくる。
「失礼します」
そう言い賢人たちが部屋に入っていくとムキムキで白いひげを生やした、誰がどう見ても強いと感じるおっさんがいすに座っていた。




