洗浄
遅れたので9月中に連続投稿します。
「どうした?」
『ちょっと汚れちゃったので体を洗いに来ました』
リュウナの体は黒くてわかりにくかったが結構汚れていた。
「そろそろマキナを家に帰すために地上に行くんだがリュウナはどうする?」
賢人は一様だが聞いてみる。と案の定ついてくるとのことだった。
『私は他の人と冒険をするのが夢だって言ったじゃないですか』
「そうだったな。俺も世界中を旅する予定だし一緒に行くか!」
リュウナは喜んで飛び回る。賢人は飛び回るリュウナを捕まえて水で体を洗う。近くで見てわかったが爪の奥にまでほこりがついてることが分かった。
「なんでこんなに汚れてるんだよ」
『アイテムの山に結構ほこりがたまってまして・・・』
賢人がリュウナの体を手で擦るとリュウナは気持ちよさそうにする。
「よしこれでいいだろ」
10分ほど体を洗ってもらいリュウナは光沢するぐらい綺麗になる。
『ありがとうございます!』
「じゃあマキナのところに戻るか」
そう言い賢人たちはマキナが豚を解体していた場所に戻るがそこには腸などの内臓しか残っていなくマキナの姿はなかった。
「解体し終わったのか・・・さっき豚を食べた場所で待つか」
『そうですね』
賢人たちがさっき豚を食べた場所に戻るとマキナが椅子に座っていてぼーっとしていた。
「マキナ、料理は終わったのか?」
と賢人が声をかけるとマキナは顔を賢人のほうに向ける。
「ん・・・あ、ケントさん!水浴びは終わったんですか?」
「ああついでにリュウナも洗ってあげたよ」
そう言って賢人はリュウナを抱え椅子に座る。
「そう言えばケントさんは森の中で暮らしてたんですよね?どんな生活をしていたのか聞かせてくれませんか?」
賢人はどう答えていいか悩むがこれ以上、騙せる自信がなかったので本当のことを伝える決心をする。
「それは実は嘘なんだ・・・」
「知ってました」
「・・・え?なんで」
賢人はマキナの知っていたという言葉に動揺すると同時になぜわかったのか疑問に思う。
「その服装を見ればわかりますよ。私が初めてケントさんを見たとき新品のようにきれいで森の中で暮らしているとは思えなかったです。それに森に住んでいたなら森のことには詳しいはずなのに何にも知らないなんてばれないほうがおかしいです」
(今思い出してみたらバレバレなウソだったな)
賢人は誰でもわかるような嘘を吐いたことを今思い出すのであった。
「じゃあ全部話したほうがいいな」
「お願いします」
そういうと賢人は自分がどんな経緯でこの世界にやってきたか、なぜ神様に頼まれごとをされたかなどを話した。リュウナは興味深そうにしていてマキナは唖然としていた。
「じゃあケントさんは勇者ということですか?」
「いや俺は召喚に巻き込まれたから勇者じゃないらしい。ちなみにいうと勇者の敵らしい」
マキナは賢人が勇者じゃないということを聞きほっとため息をつく。そしてよかったと小声で言う。賢人がなぜよかったのか聞いてみる。
「勇者というのは身勝手で戦争の火種と言われているのです」
詳しく聞いてみると、勇者は1000年に1度だけ異世界から召喚される者たちのことでここ数千年は召喚されるたびに戦争を起こしているようで。なぜここ数千年というのかというと太古の昔10000年ほど昔は今のように戦争の火種ではなく邪神やなどの悪を倒す者たちだったらしい
「神様もそんなこと言ってたな」
「やはりまた戦争が起こるのでしょうね・・・」
『そんなこと言っても仕方ないですよ!それよりケントさんの世界のこと詳しく教えてください!』
そう言いリュウナは目を輝かせ賢人を見つめる。
「私も気になります!」
「と言われてもどこから話をすればいいのか」
「『最初から!』」
そう言われ賢人はとりあえず魔法がなく化学が発達していることを話す。
タイトルを1語で考えるのが難しくなってきました。