部分形態変化
少し遅れました
賢人の右腕の肘から先の丸かった腕は薄くなっていき剣の形になっていく。そして光が収まると現れたのは鉄のような色をした剣身だった。
(これはすごいな・・・いろんなことに使えそうだ)
蜘蛛が使っていた武器をすべて形態変化で使えるのを確認する。ほかにも包丁や刀をイメージしてみるがすべて使えた。しかし複雑な構造をした物は形は再現できても中身までは再現できなかった。
(刀は使いやすそうだな)
そんな感じで試行錯誤をしているとマキナの声が聞こえてきた。
「ケントさーん!できましたよー!?」
賢人の名を呼びながらマキナは賢人の手が刀になっているのを見て今にも泡を吹きだして気絶しそうな顔をしている。
「この手は大丈夫だから気にするなって」
そう言い賢人は腕を元に戻す。
「大丈夫には見れないんですがっていうかお腹の穴とか腕は治ったんですか?」
「奥にあるアイテムの山の中に再生のポーションがあったからそれで治した」
「さ、再生のポーション!?」
マキナがなぜ驚いているのか賢人が聞いてみると、再生のポーションは千年に一度、迷宮の中で見つかるかどうかの代物らしくあったで済むようなものではないらしい。
「まぁもう使ってしまったから次見つかるには千年後だな」
「ほんとに賢人さんは何者なんですか?」
マキナはジト目で賢人を見つめる。
「だから山奥で修業をしてたという事にしておいてくれって言ったじゃないか」
「という事にしておいてくれってどういう意味ですか!」
「それは置いといて飯ができたんじゃないか?」
「そ、そうでした!リュウナさんも来てるので早く来てください!」
そう言って賢人たちは豪邸の中に入っていく。
豪邸の中は迷路のようになっていてまだ少し埃っぽい。
(ここはマキナが住んでいた家と言っていたが結構すごい貴族とかなんだろうか?)
「ここです!」
マキナに案内されたところは壁には絵が飾っていて長椅子があり長い架台式テーブルのある華やかな部屋でまさに中世ヨーロッパにありそうな感じだった。そして机の上にあったのは真っ二つになった豚の丸焼きで香ばしいにおいが漂ってくる。
『ケントさん!これおいしいですよ!』
リュウナはそう言いつつ豚の丸焼きにかぶりついている。
「食料はなかったんですけど調味料はあったんで味付けとかは問題ないです!」
賢人は椅子に座りナイフとフォークを手に持つ。
「い、いただきます!」
「どうぞ!」
賢人はそういうと肉を切り分けフォークで刺し口に運ぶ
「!?う、うますぎる!」
そういうと賢人は次々と肉を口に運ぶ
10分後残っていたのは骨だけだった。
「あ~こんなにうまい肉を食ったのは初めてだ~」
『私もご飯というものを初めて食べましたがここまで幸せに感じるとは思ってませんでした』
リュウナはお腹を膨らませ仰向けになっている。
「マキナをお嫁にほしいくらいだよ~」
「お嫁さんの分のご飯を残さない人とはごめんです~」
「あ、ごめん・・・」
「ふふ、冗談です。奥に私の分を切り分けて残してますから」
そう言うとマキナは奥に行ってしまう。
「リュウナはこれから何かしたいことはないか?」
『私は人間の国とかに行ってみたいですね』
「そうだな俺も行ってみたいしさっさと神様に頼まれたこと終わらせるか!」
そう言い賢人とリュウナは外に出てディスプレイの前に行く。賢人はリュウナに出てきた魔物に暗黒魔法を撃つように言うと賢人は腕を鎌の形に変える。なぜ賢人が腕を剣ではなく腕の形に変えたかというと
死神鎌
斬撃を放つとき、魔力を込めれば込めるほど威力が大幅に上がる。
超剣などのスキルで斬撃を放つときは一定以上の魔力を込めることはできないが死神鎌には込める魔力の制限がなかったからだ。
(どれくらい威力が違うか試してみたいしとりあえず死神鎌を使うか)
「準備できたか?」
『はい、いつでも撃てます』
そう言うリュウナの口にはすでにドッチボールぐらいの大きさの球ができていた。
「俺の攻撃で死ななかったら撃ってくれ」
『わかりました』
「じゃあ呼ぶぞ!」
賢人は手をディスプレイに当てて3000階層ぐらいでボスをしている魔物を呼び出すように念じる。
するとそこには体長5mくらいありそうな鬼が刀を構えて現れた。
リュウナが暗黒魔法は範囲が広いと言っていましたがあれは壁に当たると広がって危ないという意味です。




