1、出会い
(はぁ、つまらないわー、面白いことはないのかしら。)
んー、、、
(そうよ!友達なんて作っちゃったりしちゃおうかしら)
ふふふっ!
お母様とお父様は、友達は選びなさいって言ってたけどただ相槌を打つだけの友達なんか欲しくないわ
(退屈なんてもううんざりよ)
「誰かいないかしら、、、。おーい」
、、、シーン
「誰もいないのかしら、おーい」
、、、シーン
「、、、いないのね、分かったわ。
じゃあもーいっそ猫ちゃんでもわんちゃんでもいいから私の相手してー!!」
、、、シーン
「、、、もぉ!出ておいで、ニャンニャン、ワンワン、ウッキッキー!!」
動物の鳴き真似をしながらさっき通った道を引き返した。
くすくす、
ん?なんだ?
なんか声が聞こえる気がする?
気のせい?じゃないわよね??
「そこにいるのね!わかってるのよ!」
私は、そんなことを言いながら分からなかったので、
色々な場所を走って確認してみた。
「こっちだ!、、、。と見せかけてここだ!」
、、、シーン
(なんだいないんじゃない)
もう諦めて帰ろうそう思い踵をかえそうとしたら
「ふふっ、残念。こっちでした。」
目の前にいきなり男の子が現れた
「わっ」
「わ?」
「わぁああああ!!!!」
び、びっくりした、だれ?、いやどこから
もー!びっくりしすぎて尻もちついちゃったじゃない!
「ごめん、そんなに驚かすつもりじゃなかったんだけど、、、。立てる?」
貴方は私にそう言うと申し訳なさそうに手を差し伸べてきた。
私はせめてもの仕返しにと思いっきりその手を力いっぱい握りしめてみたが、貴方は痛がる素振りを見せず軽々と私を起こしてみせた。