J・レックス
遅くなってごめんなさい
俺とレックスと呼ばれたSランク冒険者はギルド闘技場と言うところに案内された。
そこはけっこうひろく、魔法も使いやすそうだった。
レックスの武器は身長と同じくらいの特大剣。
赤黒く光るその剣はSランクの強さをひしひしと感じさせる。
「小僧。俺にお前の本気を見せてみろ。それで判断してやる。」
本気.......相手はSランク。雑魚ではない。俺の本気でも死ぬことは無いだろう。俺の最強の詠唱魔法でどこまでやれるか試してみよう。
「魔法で行きます。」
「ほぅ。魔法使いだったのか。何色だ?赤か?」
俺はにやりとして堂々と、
「青です。」
と言ってやった。ふっ.......決まった。
「ぷふっ」
俺が堂々と青と言ったあと周りの奴らは笑いを堪えたりくすくすと笑いだした。
「あ、青ぉ??雑魚魔法じゃねぇか!」
くすくすとしていた微笑は次第に爆笑になって言った。それを待ってたんだ。
「貫くは槍。凍てつくは氷。自然の悪魔よ。ここに集結せよ.......」
俺が詠唱の言葉を呟く度、少しずつ氷の槍は厚みを増しどんどんと巨大な氷柱となっていった。
「アイスランス!!!!」
そしてここに巨大な氷柱が完成する。その大きさ長さはゆうに6mを超える。観客達は口をあんぐりと開けて呆然としていた。
たった1人、レックスは余裕を持った笑みを浮かべ、
「ほう.......やるじゃぁねぇか。」
と、呟いていた。
アイスランスは白い冷気を放っている。
アイスランスをレックスに向けて放つと、レックスも特大剣を構えた。
巨大なアイスランスはレックスの一太刀で真っ二つに裂け、さらにレックスの技なのか裂けた氷はさらに細かく粉々に弾け飛んだ。
自惚れていた。少し自分が強くなっただけで自分がギルドでは最強だと思っていた。
さらなる強者との遭遇に俺の心は激しく揺れていた




