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前触れ

老人が見えなくなり、俺もいつもの宿に向かった。

どんなに弱い技でもあれだけ重ねたら岩を砂にして砂丘ができてしまった。

俺の持っている青魔法の中にもいくつか、「効果が高ければとても強いであろう魔法」がある。

虹魔法のレインポーカーテン。

この魔法は範囲内にいる生き物の傷を少しづつ治すというものだった。その少しというのは本当に少しでかすり傷が1時間で治るようなちゅんちゅんの涙程の効果だった。

こういう魔法を重ねることが出来れば一気に範囲内の味方を回復したりすることだってできるのではないか。何故回復量が少ないのかは簡単に説明できる。

魔法の色が違うからだ。やはり回復系の魔法は緑魔法の方がその効果は高く、バフも緑魔法が使えるものがかけた方が良い。なんで青魔法なのに回復が使えるのかは分からないが、回復は副作用で本当の効果は別にあるのだろう。


色々なことを考えながら歩いていると途中に岩の巨像(Lv21)が突っ立っていた。こんな街道にいるような敵では無いのできっと負傷したパーティが連れてきてしまったんだろう。こいつのランクはBと、相当高い方に入るのだが、さっき魔王を見てしまっては雑魚に見えても仕方が無いと思う。


巨像はこちらを見つけるとノロノロと向かってきた。

振り下ろす腕は当たればかなりのダメージになると聞くが、このスピードであれば関係ない。簡単に避けられてしまうだろう。


どごぁぉぉぉぉん!!!


俺の体の横に巨像の腕が振り下ろされた。移動時には考えもつかないほどのスピードで振り下ろされた腕は街道の強化レンガに多少のヒビを入れていた。


かんっぺきになめてたァァ〜。

きっと負傷したパーティもこの攻撃に騙されたのだろう。初見殺しだこんなの。


俺はとびのき、巨像が近づいて来る前に詠唱を始めた。


「這い寄るは霜、凍らせるは空気。万物を凍てつかせる吹雪よ!『ブリザード』!!」


手から吹雪をだし、相手を凍らせる技である。

普段の5倍の威力で吹き出した吹雪はみるみるうちに巨像を凍らせ、動きをとめた。


巨像シリーズはそのほとんどが額にある宝石を抜き出すことで仕留められる。その宝石は魔力を溜め込んでいて、とても高価な代物なのだ。割れれば綺麗なゴミだけど。


そんなこんなで俺はBランク相手に簡単に勝ち、その場を後にした。負傷したパーティが連れてきていたらしょうがないが、普通にウロウロしていたとなればとても危険なことになる。一応ギルドにも報告しておこう。


いつもは通らない道なので新鮮だ。遠くの方に知らないモンスターもいる。ちょっと狩りに行ってみたいが、とりあえず報告が先なので後にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ギルドマスター結構大事な情報かもしれないものがあるんだけど。」


「おお!プライア!なんだ大事な情報って言うのは!もったいぶらんで早く教えてくれ!」


全く、なんでこのおっさんは俺にこんなにフレンドリーなんだ?まあいい。


「ちょっと奥に行こう。あらぬ噂がたつかもしれない。」


そういうと俺とギルマスは誰もいない部屋に行くと話を始めた。


「東門の方の街道に岩の巨像がいた。」


「ふむ?岩の巨像とな。何か証拠になるようなことはあるか?いやな、お前のことを信じてないわけじゃないんだが、街道にBランクの魔物がうろついていたとなるとそれを決定づける証拠が欲しいんだ。」


そんなこったろうと思ってこれを持ってきたんだ。

俺はそう思うと自分の袋から巨像の額にあった宝石を取り出して、机に置いた。


「そ、それは巨像の宝石!もしやお前倒してきたのか!?」


「、うん。倒した。んで、証拠はあるけど、もしかして岩の巨像を倒しに行ったパーティとかいる?そしたら負傷して連れてきちゃったとかもあり得ると思うけど」


「うーむ。それは無いな。岩の虚像は自分より少しでも早い敵は追いかけない習性がある。街道にいたのならBランクの魔物がうろついていた、と考える方がいいだろう。となると、「はぐれ」としてうろついていたと考えるのが普通か.......」


ドンドンドンドンドン!


激しく部屋の戸がたたかれ、俺たちは少し驚いた。


「おい!今は客人が来ている!後にしないか!」


「緊急事態ですマスター!!」


「何!?すまんプライア、また後で話そう」


そう言いつつ椅子から腰を浮かせたギルドマスターと俺の耳にさらにとんでもないことが入った。


「高ランクのダンジョンが許容オーバーを起こし、スタンピードを起こしそうとの報告が!!」


「数!場所!モンスターの種類!」


ギルマスは慌てず情報を聞き出した。


「モンスターの種類は「岩の巨像」「泥ピエロ」「ロックドラン」各ランクは言った順からB,C,Bです!!」


さらにもう1人来て、


「数はおよそ300!Aランクモンスターハザードに認定される脅威です!!!」


さらにさらに、


「ギルドマスたァァァァァァ!!」


「なんだかんだ!なんで順番に来るのださっさと来ないか!」


ギルマスは今のところ焦ってはいないように見える。きっと強い冒険者たちがいるのだろう。かなり高ランクが集まっているはずだ。


しかしそのギルド職員はギルマスを絶望に落とす一言を口にした。


「金の巨像が.......金の巨像が炎の大剣を持って現れました.......ソウルモンスターです.......指定ランクはS+です.......」


ソウルモンスターとは、歴戦のモンスターまたは特別な出来事があったモンスターが突然変異してなるものである。そして今回そのソウルモンスターになったのは、Sランク

モンスターの「金の巨像」だった。元々Sランクが5人集まらないと勝てないと言われているモンスターがソウルモンスターになってしまった。それは絶望以外の何物でもない。


俺が街道で出会ったあの巨像は「はぐれ」などではなく、

スタンピードの前兆だったのだ.......



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