魔王と魔法の真理
ふぁー
魔王……魔王。
魔物の王にして最大の悪。全ての元凶。
そのようなものだと思っていたし、そのようなものだと領地の賢者にも教わった。しかし、このじじいが言うには『魔を修め、魔に通じ、魔の真理にたどり着いたもの。』であり、心理を見たもののていぎとしては、『覚醒』というスキルを手に入れる必要があるらしい。その覚醒スキルは『才能ポイント5000以上で体力1割以下で相手の攻撃が1秒あたり自分の総HPの10倍のダメージ量を1時間避けきる。』ことで手に入る。
「いわば、死ぬほどの修羅場潜り抜けちゃっていこう!」
って訳。
じいさんによると今魔王を名乗っているうち3人しか覚醒をしていないらしい。
覚醒することで得られる恩寵が何かは分からないが、覚醒する条件的に簡単には行かないだろう。
「おいじいさん魔王だからって死なないなんてことあるのか?」
「そこはほれ、魔王だから時の魔法でちょちょいと……」
チートだ……。
「そうだお主看板を見て入ってきたんじゃろ。なにか教えて欲しいことがあるんじゃのうて?」
確かに俺は看板を見て入ってきた。しかし、魔法教室なんてそこら辺にいくらでもある。なんで入ったんだろう。まあいいや(キリッ)
「そうだなぁ……俺は青魔法の全てのスキルを手に入れたんだが、それでポイントを使い切ってしまった。この後に緑魔法や赤魔法を使えるようになるってのはできるのか?」
「うーむ3つ言うことがあるのう。まずひとつ、青魔法の全て……と言ったがそれは間違いじゃな。な…」
「なんだと?俺はスキルツリーにあるもの全てにポイントを振ったし今見ても触れてない魔法はないぞ!!!」
「最後まで聞きなはれ。例えば赤魔法スキルツリー1つ目のスキル『ファイヤーボール』これを重ねる。いわばファイヤーボール+2となった魔法をううむまあそうじゃの。『大火球』とでも名ずけるかの。ほい、これで新魔法誕生じゃ。」
老人の手にはファイヤーボールとは思えないような大きな火球が渦巻いてそこにある。少しした後じいさんは手を握り火球を消した
俺は今生まれて1番、驚いた。魔法を重ねる?合わせる?そんなことギルドの人間ができるだろうか。スキルと言うだけでそれにしかならないと思い込み、同時にやっても双方が双方の魔法の威力を消すと思っていた。それは違うのか……?そして魔法を重ねられたら、工夫しだいで才能の低いものも努力で上のランクに行けるのではないか。
「今、どんな魔法でも重ねられるのか?、才能がなくてもできるのか?っと思ったじゃろう。それは2つともNOとも言えなくばYESとも言えないのぅ。なぜなら、魔法を同時に発動するのではなく混ぜなければいけないからじゃな。ファイヤーボール程度なら両手で同時発動で大火球になるやもしれぬが、ウィンドカッターと大火球なら話は別じゃ。火球が二つに割れ、ウィンドカッターは火球の熱で上の方にとんでいってしまうやろう。しかし混ぜれば炎風刃……にするかの。のように炎をまとった風の刃として飛んでいくだろう。そして2つ目の疑問が出てくる努力で何とかなるかってやつじゃ。ふたつの魔力を混ぜるというのはむずかしくてのー。同じ属性で10年、わしは2ヶ月、違う魔法なら30年、わしは1年ってとこかの?」
「なんでじいさんはそんなに早く混ぜられたんだよ……」
「かっかっか。魔法とはイメージ!!!想像の産物じゃ!スキルを唱えるだけで使えるからって何も考えずにいたのでは威力も半減するぞい!例えばそうじゃの。ちょっと来なされ」
そう言われると俺は老人の方近付いた。そして瞬きをした時目を開けた時には見知らぬ岩壁があった。
「ファ!?ここは!?」
「慌てるでない。ただの岩壁よ。少しばかり離れているがの。ワープじゃよワープ」
ワープという魔法は元々戦闘時に相手から距離をとるための魔法だったはずなのだ。よって長距離は飛べないし、とべても10mが関の山なはず。ここからだいじなのだが、あの小屋があったのは城壁から少なく見積っても1kmはあったはずなんだ。何回この老人はワープを重ねたんだ???
そんなことを考えていると
「ほれみておれ。」
と言い、岩壁に向かって大きな火球を繰り出した。これが大火球か……と感心していると、
「今のは大火球では無い。ファイヤーボールだ。」
とメ○ゾー○では無い。メ○だのような??ってなんだこれ。まあそんな感じで言ってきた。
「はぁ!?どう考えてもファイヤーボールの大きさじゃなかったぞ!?!?」
「ではそちに聞くが同じMPで同じスキルを使って何故威力に差が出るのじゃ?」
「それはレベルが違うから……。」
「レベル?では魔法は使えば使うほど強くなるのじゃな。それはなぜじゃ?」
「なぜって……沢山使えばその魔法がどんな魔法だったイメージしやすくなるだろ?あっ」
「そうじゃの。魔法とはイメージなのじゃ。ではお前とりあえず岩壁にアイススピアを無詠唱でうて!!!それは早く!!」
俺は言われるがまま、全速力でアイススピアをうちだした。縦1m程の氷の槍(真ん中がいちばん太い氷柱のようなもの)は岩壁に刺さると岩壁に少しヒビを入れた。
なかなかに上出来な大きさだと思う
「かー!!こんなものかえ!!まあ良い。次は『極冷なる氷よ!万物を貫く槍となれ』と言ってアイススピアを使ってみろ」
うん?詠唱?それは時間の無駄と奇襲にもならないからと廃れたはず……まあいいや。
『極冷なる氷よ!!!万物を貫く槍となれェェ!!!』
その時俺は巨大な槍が岸壁を破壊し貫くのを想像した。声に出すことで思ったより簡単に想像できた。
ズガシャァァァァァン!!!!!
ものすごい大きな音とともに岩壁につきさ刺さったのはさっきのアイススピアとは似ても似つかない全長6メートルほどの大きな氷柱のようなものだった。




