見えない人。
生徒同士の話し合う声が反響しあい、ざわざわと音を鳴らす教室の中。ふと会話が聞こえてくる。「ねぇ、聞いたことある?公園のうわさ」と3人グループであろう中の一人の女性が話し出す。
「なんだそれ」とクールな雰囲気を醸し出す女性が聞くと
「それ知ってる!公園の中にある公民館の前を夜中0時辺りに通ると、昔いじめられていて公民館で亡くなっちゃった小柄な男性の霊がいて、見られたら自分の身の回りでおかしなことが起きるっていう噂話だよね!」さらに、もう一人の元気そうな女性が目をキラキラさして饒舌に噂話を語る。どうやら彼女はこういう噂話やホラーといった話が好きなようだ。
「そうそう。けどね、実はもう一つ噂があって。公民館の近くに小さな建物があって。その建物の中には、椅子が一つ置いてあるらしいの。その場所に深夜3時頃行くと、女の子が座ってるらしいよ...」あいまいに女性は話す、うろ覚えなのだろうか。
「公民館の近くに建物なんてあったか?毎日走ってるけど。あの公民館の近くに小さな建物なんて見たことないけど...」とクールな女性が表情は出さないが怖がっている。
てか、誰からの聞いたのその話?しかも座ってるのを見たあとどうなるのさ!元気な女性がぐいぐいと話し手の女性に問い詰める。
「あれ?そういえば誰からだっけ、でもこういう話好きだしあなたじゃないの?なんか話す前まで覚えてたはずなんだけど今曖昧になっちゃったんだよね」女性が元気な彼女に視線を向けて聞く。
「私?話した記憶もないし、そもそも知らないなぁていうか、そんなに面白そうな話忘れるわけないじゃん!」じゃあ!今日の夜その場所行ってみない?と女性が続けて言う。「えー、私怖いんだけどそれに次から走れなくなるじゃん。」クールな彼女が返事するが、ほかの二人は興味心身で彼女が来なくても行く気である。「仕方ないなぁ」と彼女も同意してしまう。
人間の好奇心とは時に自分がいかに愚かで危険な行動だとわかっていても行動してしまう。不思議なものだね。
(あの...そのお話どこで聞いたかわかりますか?)と小さな声でいかにも陰気臭い小柄な男が聞いてくる。え...と、あっそういえばこの教室で聞いたような気がします、と彼女は少し思い出したように返事をする。
(やっぱり、そうでしたか...ごめんなさいそれは僕がお友達を怖がらせようとして吐いたホラ話なんです)ですので、公民館に行っても小さな建物もなにもないです。と少年は付け足して説明する。
そうなんだと、3人は残念がる。教えてくれてありがとうと。少年に言うと。(いえ...それじゃあ僕はこれで)と教室から出ていく。
「あんな子教室にいたっけ。」とクールな彼女が呟く。
誰からか聞いたことの噂話をほかの人に話すことは構わないが、好奇心でその場所に行ったり。行動を起こしたりすることはいいこととは言えない、なぜなら話し手の記憶にない噂話には稀に本物が混ざっていたりするからだよ。
今回は忠告ができたけれども、毎回できるわけではない。それに忠告を聞いてくれないこともある。だから君たち次第なんだよ。同族からの忠告は聞ける分には聞かないともうすでに隣にいたりするからね。
噂話の扱いには気を付けてくださいね。それらは確実に日常に潜んでいるのだから。
お久しぶりです。一か月ぶりくらいの投稿かもしれません。
話は思いつくのですが、うまいこと話が書けなくて一か月近く止まっています。(現在進行形)
今回の作品は主は噂話です。たまに誰から聞いたか覚えのない噂話とかってありませんか?
それにネットなどを使用しているとほぼ噂話の世界だと私は個人的に思います。なのでちゃんと言葉一つ一つに疑問を浮かべながら生活をしたいなという私個人の気持ちも混じっています。ちなみにこの作品も半分くらい思い付きでした。なので多分話の内容はとてもへたくそかもしれません。心優しく見ていただけると幸いです。ここまで短いでしたが読んでくださってありがとうございます。まだ次の作品も読んでくださるとてもうれしいです。
余談ですが、彼女たちの内二人は現場に向かってしまいました。好奇心って怖いですね。