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徒然ゴルフ

徒然ゴルフ〜コンペで優勝〜

作者: 山高義浩

友人に誘われて

コンペに参加。


優勝商品は

何型かはわからないが

兎に角大きいTVである。


こんなのが

家にあったら

毎日が映画館だなぁ…。


すごい

迫力なんだろうなぁ…。


コンペの

参加人数は100人。


誰かが間違いなく

映画館を持って帰れる。


いっちょう、

頑張りますかw


その日は

頗る調子が良く、

OUT46・

IN39の85で

ホールアウト。


「いや~、

こりゃ優勝じゃないですか?」


「ないです、

ないです、優勝なんて。

まぁ上位に入賞してれば

嬉しいですけど…」


私は嘘をついた。


誰よりも

真っ先に

優勝あるかな?


と思ってるは


紛れもなく

私自身である。


部屋で

のんびりと

ウィスキー片手に

映画鑑賞。


ん?


待てよ…


これだけ大きければ

音量も大きいだろうから

ヘッドホンがいるな…。


マイ・ヘッドホン。


いやいや、

家族と共有するので

マイ・ではないか…


ウィスキーも

普通のグラスではダメだ。


バカラのグラスだ…。


そう、キラキラ光る


バカラのグラスだ…。


そして、

ウィスキーは

ロックで頂こう。


大音響が

今夜の子守唄だ…。


あと、

マドラーも…etc。


こりぁ忙しくなるなぁw


一度、

膨らんだ

妄想は

おいそれと

萎んではくれない。


いよいよ成績発表…。


100人もいれば

時間がかかる。


その日の

ラウンドを

振り返りながら


楽しい会食w


同伴競技者との

会話も上の空である。


何せ頭の中は

映画鑑賞で一杯。


記念すべき

一作目はやはり

スターウォーズか…。


いよいよ

ベスト3の発表!


突然、

私の胸が

ドキュンと鳴った。


3位ではなかった。


「続いて

準優勝の発表です!

OUT51…」


私ではない。


私の

OUTは46だ。


準優勝者への

拍手が上手く

当たらない。


手が交錯して

上手く当たらない。


以上に喉が渇く。


砂漠のど真ん中状態だ。


万が一に備えて

優勝スピーチを考える。


いや、


万が一ではない、


確定だ。


私が優勝だ。


同伴競技者が

ザワつきだす…。


「ありますよ…

優勝…。」


「いやいや、

100人ですよ、100人。

ないです、ないです。

でも本日はまことに

有難うございます…」


シマッタ!


優勝スピーチが


入ってしまってる。


「え~、

それでは栄えある

優勝の発表です!」


「OUT46・

IN39の!!」


ヤッター!


優勝だ!


映画鑑賞だ!


同伴競技者も大喜び!


私は立ち上がった!


「ヤマオカ

○○さん!」


エッ?


誰??


私は


ヤマタカですけど?


ヤマオカさん??


司会の方も

緊張して

読み間違ったか?


何より、

立ち上がっている

私はどう振る舞えば

収まりがつくのか?


立ち上がって

しまっているぞ!


考えろ!


絞り出せ!


100人に

嘲笑されるぞ!


明日から

私の渾名は


「うっかり八兵衛さん」

になってしまう!


時間がない!


皆んなが

私に気づきだすぞ!


「うっかり八兵衛さん」


浮かんだ。


妙案が浮かんだ。


ヤマオカさんの

友達のフリして

嬉しさのあまりの

スタンディングオペーション。


これがいい。


まことに自然だ。


ヤマオカさんが

私を見ている。


すごい笑顔で

まるで自分の

優勝のように

祝福してくれている。

それも

スタンディングオペーション…


柏手のような

拍手をしてくれている。


はてっ?


何処かで

お逢いしたかな?


記憶を辿る

ヤマオカさん…。


いいえ、


ヤマオカさん。


ご安心を…


お逢いしてませんよw


初対面ですよw


はじめまして、


OUT46・

IN39の…


ヤマタカです。


以後お見知り置きを…


メデタシ、メデタシw

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