殺してやる
幸いにも左腕に一発食らっただけなので、Tシャツを包帯のように巻き、血が出るのを抑え、カナを探した。
「ハァハァ・・・くそぅ・・・どこに、どこにいるの・・・」
体中のふしぶしがズキズキする。
「カナ!!!!出てこい!!!!!こっちだって容赦はしない!!!」
私は街灯がぽつ、ぽつと立つ道路をかけた。
ただまっすぐに、この村を走る。舗装されていない砂利道を力強く踏み、前へ、前へと。
撃たれた時の痛みは消えていた。
マヒしたのか、何なのかよくわからなかったけれど。
ふと横を見ると、学校、学校があった。
燃え尽きて、無くなったはずの学校が、そこにあった。
そう、あの時、転校してきたときと同じだった。
なぜ?私は何も考えられず吸い寄せられるようにその校舎に入った。
彼女はここにいる。確実に。なぜだか知らないけれど、たぶんそうに違いないと思った。
確かに、土がついた車輪の跡が二本あった。
入る。銃をリロードし、天井に向かって3発、ドン、ドン、ドン。
どうせもうここにはカナと私しかいない。弔い合戦ならお手の物。
根気比べといったところか。
一つひとつの教室のドアを開ける。そして一発、ドン。
どこだ。
どこだ。
どこだ。
どこだ。
どこだ。
どこだ。
どこだ。
どこだ。
こい、来るなら、こい!!!!!
銃を乱射する! 引き金を引く! ズダダダダダダダダ!!!!!
パラパラと粉塵が吹き荒れる。
今日は風が強いせいで、粉塵がすぐに嵐となってまきちる。
どこだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる 殺してやる
友情を 愛情を 長い間培った この築いた この関係
すべてをぶち壊した。 すべて、踏みにじった。 すべて、汚した。
あいつはスパイ。不幸を喜ぶスパイなんだああああああああ!!!!
どこだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
銃の弾を切らさないように、牛刀を調理室から持ってきた。
探し出して、見つけたら、撃つ!!!!!殺す!この世から!消す!
屋上の扉を蜂の巣にする。
扉はもう扉としての機能はなかった。ちょうつがいが、ゆらゆらと揺らめく。
ドアだった穴をくぐると、そこは社木の夜景が一望できる場所だった。
ひやりとして、外気が傷口にそっと触れた。
一瞬カナのことを忘れていた。
鮮血はもう、固まっていた。
いた。
「カナ・・・ちゃん?」
我に帰った。
しかし、「カナちゃん」と「それ」は違った。
牛刀の尻に手を当て、突き刺す!
華麗に見をさばき、ひらりとかわす。
おりゃああああああああああああああああ!!!!!!!!刺す!刺す!刺す!
私は咆哮と共に突撃した。
しかしひらひらと踊るカナにはに何も出来なかった。




