結局
美味しいサンドイッチを頂きながら、話をつづけた。
「かなゑ家は結局、どうなってしまったのですか?」
「分断が進んで、ササゲミの儀式は先送りになってしまった。悠里お嬢様はとても嘆いていらっしゃった。もう社木のみんなとともに上手く生きていくことができないと思ってしまって、悠里お嬢様は隣の地区に引っ越してしまったのです」
「なるほど」
「じゃあ、なぜかなゑかなはここにやってきたのですか?」
「そこからが本番。ある年に謎の組織が私たちの家にやってきました。なにか難しい専門用語を多用して、変な服を着ていた。正直怖いと感じたわ。その時に、かなお嬢様を見ました。私はその時ドッペルゲンガーの話を思い出しました。悠里お嬢様とうり二つでした。要するに、かなゑ家はきちんとこの村の中で存続している、と見せかけたかったのでしょうね。かなお嬢様はそのリーダー格の娘だったから、おいそれとお金を払ってそれですむという問題ではなかったみたい。それでその組織と取引をした」
「そしてその組織は自己啓発セミナーという存在で、その組織に入る代わりに、セミナーに入って、セミナーに良いことをしてもらうということを求めていたらしいわ」
「かなゑ家は、では、この自己啓発セミナーに参加していたと」
「はい。そして、この”教祖”の娘がこの子だったと」
「では、かなゑ家に取り入ったのも、」
「不動産を手に入れて、活動拠点を増やしたかったのでしょう」
「では、今年の事件は?そのセミナーが関与しているとの話を南部さんから聞きました」
「たぶん、その組織が関与しているのでしょう」
「つまり、旧人類というのも彼女たちが創作した設定で、すべては彼女たちの儀式のためだけに、人々が殺され、人は行方不明になり、ある人は捕まってしまった・・・・・・」
「和美さんは、あの先生によって作られたと言っていますが、あれもまやかしです。
あの自称博士は、数年前にとある事件で全ての肩書は没収されていました」
どんどんどんどんと、全ての真相が破られつつある。
全ての答えは、全て人が絡んでいたなんて。
そうだよ、そうなんだよ。
思い返して、急に笑い出してしまった。
その笑いはだれにも止められなかった。
なんだ、そんなことだったのか。
「アーッハッハッハ!!!アーッハッハッハッハ!!!!!」
銃をむんずとつかみ、夜の道を駆けた。
僕はそれを破壊しなければならない。




