先生が、いた
翌朝、学校に行った。
いつも通りの学校だった。
・・・いつも通り?嘘だ、絶対そんな事!
僕は走って教室に殴りこむ。
遅刻か!授業をしていた。先生、先生、若い女の先生が なぜそこに?
なぜ新任の教師が来るってことを伝えに来ないんだ?
先生はどうなったのか?僕は女の先生に突如聞いてみた。
「先生、前の先生は?」
「え?前から先生は私よ?先生の顔、忘れちゃった?」
そんな馬鹿な…。僕は崩れ落ちた。
事件はそもそも無かったのだ!
僕は教室を飛び出し、職員室に入る。
元のまんまだ。血痕も綺麗さっぱり消えている。
先生が後ろからおっかけて来た。
「麻耶さん、どうしたの?」
僕は冷や汗をだらだらとたらした。
いったいどうなってしまってるんだ?
なぜほかのクラスのみんなはそのことになんの驚きを見せないんだ?
すんなりと言いくるめられたのか?いや、そうに違いない!
事件はそもそもなかったようにされて、みなその事件も、過去も、消されている!
「さあ、クラスに戻りましょ」
しぶしぶ教室に戻ることになった。
先生が掴んだ僕の肩が、妙に痛かった。
あの女の人は誰だ?
僕はその女性を知るはずも無い。
すると横からメモが来た。和美ちゃんからだ。
「お祭り、来る?」
まったくのんきなものだ。彼女も事の顛末を知っているのだろうか。
でも確かに祭りも面白そう。
OKとでも書いて渡しておこう。
案の定手紙を見せたら嬉しそうな雰囲気を漂わせていた。
実に分かりやすい。




