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ヒトリムシ  作者: おかずシステム
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ササゲミ物語

「むかしむかし、あるところに、おじいさんと娘が暮らしていました。


おばあさんは娘が物心につく前に、どこかへいったまま、帰ってきませんでした。


おばあさんの様子がわからないおじいさんは悲しみの日々を送っていました。


ある日、おじいさんの娘は夢を見ました。おばあさんの夢です。


おばあさんはほこらにいって、そこでおばあさんは消えました。そこで夢は終わり、娘は起きました」


「そこで、娘はその村のほこらに行き、願いました」



「あぁ、この村の氏神様であるヨイノムクロさま。どうか、おばあさんを、おばあさんがどこに行ったのか、


私に教えてください」


「そう毎日、日の出とともにほこらに行って祈り続けました」


「そしていくばくかたった、ある夏の日の朝、朝娘がほこらにいってみると光り輝くものが宙に浮いていました」


「娘はそれを神様だと感じました。しかし、娘が期待していた神様ではなかったのです」



「光り輝くものは、少女を見ると、こう言いました」


「なんだなんだ。私に毎日話しかける小娘はおまえか。なぜいつも私の生活を邪魔しに来るのだ?


なにかそこまでの思いとやらがあるのか?」


「は、はい。私のおばあさんが・・・、いなくなってしまったのです」


「お前の婆さん?はっ、あのちょっと前に私に毒を盛った小ずるいばばいか」


「私はあいつのせいでこんな古臭い石に閉じ込められたのだ」


「あいつはその時に食ってやったわ!!いまでも私の腹にあるかもしれぬな!ハッハッハッハ!!!!」


「娘はとても悲しみました。そしてすぐに、強い怒りが娘を包み込みました。」


「必ず神を退治する、そう心に決めたのです」



「あるとき、娘を一人差し出すササゲミが執り行われました。


これは、ほこらに行って娘を神に差し出し、そなえる行事です。


昔、村人が村に悪さをしに行くヨイノムクロを鎮めるようにという理由で始まりました。


一日の間、少女をほこらの中に入れ、一日経って中を取り出してみると、


中の娘が無くなっているというのです。人々はそんな儀式を十二年に一度執り行いました。


娘はちょうどササゲミの役目になったのです。娘は嫌がりました。



しかし考えました。娘を神が食べるのなら、自分が毒を食らえば、それを食べる神も


また毒で倒れるだろうというのです。村人のササゲミの準備の前に、強力な毒を作りました。


人が飲めばたちまち死んでしまうもの。」


「娘は子を身ごもり、また娘を生んでいました。そして当日、毒を隠し持ってほこらに入りました。」


「そしてほこらの蓋が閉じられた瞬間、娘は毒を食べ、死にました。」


「しかし、神が現れ、それを食べても何も起きなかったのです。願いは、失敗に終わりました。」


「フン、今回の娘はちと苦かったな」



「そうして十二年後、娘の娘が同じようにササゲミの役目になりました。」


「しかし、娘は、その神を汚れた神だと見抜きました。なので娘は考えました。」


「娘はササゲミの日まで水を飲む以外何も食べず、一週間、二週間が経ちました。」


「そしてササゲミの日がやってきました。ほこらに行きました。


 娘はそのとき、熱いお湯を一気に飲み干しました。そして神と出会ったのです。」


「親子4代でササゲミか。特にお前は年が若い。お味を見てみるとするか、どれ!」


「神は少女をかぶりつこうとしました。しかし失敗しました。少女を食べることができなかったのです。」



「あなたは何百年のあいだ、人間界に留まってしまって、人の悪いところをたくさん見てしまったのね・・・。かわいそうに、でも私ならあなたをきちんとした場所に戻してあげる」


「そうして娘は神と合体して、娘は神が元いた山に戻してあげました。神はもともと山の神さまだったのです」


「そうして村は平穏を取り戻しました。これが現代のササゲミ祭りの由来といわれています。」



『ありがとうございました』


終わった!先生を筆頭に拍手喝采が巻き起こった。


「面白い!」「面白かった!!!」「もういっかいやって!!!」


などなどオーディエンスからたくさんの声援を頂き、先生からも特大の拍手を頂いて、大成功のうちに終わった。


3人が目を合わせる。きちんとパペットマペットとして作品ができたことにみんな胸をなでおろした。



帰りに先生にまた呼び出された。


「いやあ、君の書く作品がここまで面白いとは。君は作品を作る能力があるかもしれないね。


その上に森さんやかなゑさんとのチームワークが無ければあの名演技は生み出せなかったよ。


大人が見てもこれは面白かった。その劇の話なんだけれども、結構原作と違っていたけれど、そこはどうしたの?」


「ああ。ヨイノムクロの話は少し残酷すぎるかなと思いまして。少し改変したりして子供に分かりやすい形でササゲミに触れられたらなと」


「利き手にもわかりやすいように配慮するなんてすばらしいです。ぜひこれを村の広報に使いたいほどです」


「次は君たち何をするんだね?」


「次はまた3人で考えたいと思います」


「次も頑張ってくれ!応援してるよ!手伝えることはなんでも手伝うからね!」

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