部活結成!
「そういえばカナちゃん。その、任務って何なの?」
「任務、ですか。任務は任務ですの。他人には口外しないように言われましたわ」
「すごーい!スパイみたいなのかな」
「何とも言えないです」
いわくありげな雰囲気を醸し出す少女。
しかし、口を開けてみると意外とかわいい女の子だったりするのかも。
これからは3人でやっていけそうな、そんな感じがした。
「よーし、3人揃ったことだし、部活動作っちゃいますかぁ!」
放課後の帰り支度をしているそんな時、和美ちゃんは唐突に叫んだ。
「何だその部活っていうのは」
「いいからいいから、カナちゃんも来て来て」
「この学校はね、3人以上で部活動が作れるの。
あっちの地区にある本校は部活動が盛んで、野球部とかも県大会に行ってるみたいなんだけれど・・・」
「こっちの分校は人が少なくてオリジナルの部活動なんて一度も作られてないの」
「でも、そのまま行けば、何もできない分校が衰退の一途をたどっちゃって、ここが学校として機能しなくなっちゃうかもしれないの」
「最近の新入生が少なくなってきてるし・・・早めに手をうったほうがいいかなって」
「そして考えたの。この分校が有名になるためには、何かしら部活動で全国に行こうってことじゃないかなって」
「全国に行けば、宣伝にもなるし、確かにいいんじゃないかな」
「ちょうどカナちゃんがきてくれたから、そのアイデアが産まれたの!」
「まさか・・・有名になるために・・・?」
「それとやっぱり部活って楽しいもん!キラキラしてそうで」
「キラキラ・・・?」
「まあそういうわけで、部活動、開始!!!」
和美ちゃんは一人で盛り上がっている。
「と言っても何の部活をするのかわからないですけど」
そういうと、どこから持ってきたかわからない自家製巻物を持ってきた。
「その名は、クリエイティ部!!!!」
「まさか・・・ダジャレ・・・?」
「名前はアレでも中身はすごいっていうヤツだよ!」
笑顔で力説する和美ちゃん。
カナちゃんも若干引いている気がする・・・。
「要約するとアレだ。みんなでなにか作ろうっていう部活なのか」
「まあそういうこと。みんなで何かを作れば、
一体感も生まれるしさ!ほら、私たちってさ、もともとここにいたわけじゃないじゃない。
バラバラだからこその特別な友情を生まれるかなぁ!なんて思ってるの」
意外と深いことを考えるもんだな、和美ちゃん。
「具体的に何を作るの?」
「好きなもの!」
おおざっぱだなぁ・・・。
「好きなものはなんなんだい?」
「演劇!」
演劇かぁ・・・。
たった3人で演劇なんて?
「人形劇がいいとおもいます」
カナちゃんナイス!そうか!人形劇か!
「んじゃあパペットをみんなで作ろう!」
そうなるよね・・・でも、僕は不器用なんだ!!!!!
以前の学校では家庭科は1や2、
美術はクラス中から失笑をさらったこんな僕にパペットなんて到底作れるものではない。
頑張って作ったところで、なにか得体のしれないミュータントになるのが関の山だ。
「んじゃあ役割分担は後日にね」
「はいはい」




