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ヒトリムシ  作者: おかずシステム
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初めての学校生活

隣の和美ちゃんはふんふんと教科書を眺めていた。僕も座って周りを見渡す。


下は小1、上は僕ら中3と幅広く在籍している。


とはいっても僕らしか中学生はいないのだけれど・・・・・・。


そんな彼らが、みんな一緒になって同じ場所にいるってだけで、新鮮。


形式上は違うけど、中身は一緒になってるのか。


個別指導の塾みたいで、先生もつらそうだなぁ。


さあて、僕も勉強しよかな。


そんな事をもんもんと考えていたら、


肩をポンポンと叩かれた。



その手は和美ちゃんだった。


「ん?」「教えて。前の学校ではこの範囲は終えたと思うから」


数学の問題を見せてきた。


もうこの範囲は前の学校ではとっくに進んでいる場所だった。


適当にかいつまんで教える。


教えた後、和美ちゃんは目を輝かせて僕をみていた。



「スゴイよ摩耶ちゃん!・・・・・・」


「でも今の3年生なら、もう知ってなきゃだめなところだよ?」


「え、そうなの?」


これは危機的状況だ。


「仕方ない、僕が最後までおしえるよ」



「ふう、これでいいかな」


範囲を終わらせたら、もう夕方も暮れそうな時間になってしまった。


先生もクラスメートも帰って、結局残っているのはこの二人だけだった。


僕より彼女の方が疲れているようだ。


和美ちゃんはふらふらになって教室をでていった。


僕も帰ろうかな。


しかし、片道走って50分はかかる道か。


田舎とは凄いものだ。



時のチャイムが村中に響いた。


山から反響して僕の耳にぐわんぐわんと届いているのだろう。


物悲しい音色を醸し出していた。


こうやって落ち着いて聞くのも悪くない。



家に帰ると、大きな箱が二つ置いてあった。


油性ペンで「フトン」「生活品」となぐり書きがしてあった。


手に持ってみる。ずしん。こっちはたぶん布団かな。


やっと布団のうえで寝ることができる。


今一度布団の大切さを考えさせられた。


ずるずると夜食のカップラーメンをすする。


全国共通の味という安定さが僕の心を落ち着かせた。


いつでもどこでもおいしい。大量に買い置きしておいてよかった・・・。


コンビニでお湯だけもらいにいっても店員に嫌な顔をされなかったのも、


さすが田舎というほかあるまい。ありがとう!田舎!

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