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時間を殺した代償  作者: 祭月風鈴
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第1話 人類一斉駆除

 地球最後の日。

それは遥か昔においては口伝えや書物にて。

現代においては、雑誌やネットや映画などで時折騒がれる程度の話題だった。

もしもある日突然、地球最後の日について政府から正式に全国民へアンケートが届いたとしたら?

それが即刻確実に返信を要する物だったら、人々はどんな反応をするのだろうか?


 実際にその日が来るとは思わなかった大多数の人々は、ある日ポストに投函された往復ハガキを手にしても本気で考えはしなかったし、答えるべき3つの選択も当然に軽視した。

期間内に返送するよう注意書きされていたが、守った者はほんのわずかだった。

 何しろ3つの選択が真剣だと思えない内容だったので、ほとんどの人は『支持率が低下の一途をたどる政府が、新手の人気取りを考えた』としか思わなかった。




-以下、ハガキの内容(抜粋)-



至急、下記3択から1つを選び署名してください。

未成年など事理を弁識する能力を欠く状況にある者については保護者など代理人の署名を要します。


1 、過去に戻って未来に影響しないよう地下深く潜り

   人と関わる事は一切せず最後の日が来る前に人知れずに死ぬ。


2 、地球最後の日が過ぎた未来へ行って、生きられる環境がある事を運に任せる。


3 、運命を受け入れる。



なお、ハガキを返信しない者は自動的に3を選択したと見なします。

返信有効期限は発送日翌日から3日目の消印まで。

返信有効期限翌日から3日目の午前6時00分より選択した内容が実施されます。

各自準備を宜しくお願い致します。


以上。



 このような内容にも関わらず特に騒がれることは無く、いつもの平穏な日々が過ぎて行ったが…。

返信有効期限翌日から3日目の午前6時0 0分。

地球上の至る所で叫び声があがった。

この通知は、全世界の国々が自国の民へ恐ろしくも平等に一斉に行った通知だった。



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