天使と雨
やっとのことで書けました。
お久しぶりです。
雨森です。
俺がいる地域では今の時期、梅雨なんですね。
なので、嫌がらせに秀さん達にも雨の中で何かしてもらおうと思ったのですが、
地味にいちゃいちゃしてますね(´・ω・`)
まぁいいけど…
相変わらず読みにくい物語ですが、楽しんでくれると嬉しいです。
では、「天使と雨」をお楽しみください。
雨森
それから何回か秀さんと出かけたりした。
秀さんは意外と甘いもの好きで、苦いものが苦手なのがわかった。
秀さんと仲良くなってから初めての梅雨の時季に入った。
生憎、今日は土砂降りに見まわれ、フロントガラスからは信号機や店の灯りしかわからない。
暗い天候の中で行きなれた花屋の前で立ち尽くす姿を見つけた。
「秀……さん? 」
車のドアを開け確認をした。
間違いなかった。秀さんだった。俯き、仄かな灯りに照らされた秀さんは儚げで今にも消えてしまうと思った。
無意識に足が動き、後ろから秀さんを抱き締めていた。
秀さんは身動ぎもせず、ただ立ち尽くすだけだった。
どれくらいこうしていただろうか…長い間にも思えるが、本当は短いのかもしれない。
冷え切っていた秀さんの体に温かさが戻ってきた。
秀さんは顔を赤くして口をパクパクさせていた。俺も自分がやった行動に動揺した。
二人して雨に濡れた。
不意に手を掴まれ、部屋の中へ引っ張られた。
「ちょっ…!! 秀さん?! 」
訳も分からず、掴まれている腕も振り解けなかった。だって彼の手は震えていたから。
(俺が手を振り払えばこの人は悲しい顔をする)
何故かそう思った。
頭や胸の中で沢山のモヤモヤが生まれた。
何故、彼は雨に打たれて店の前に佇んでいたのか。
何故、俺は秀さんを抱き締めていたのか。考えても考えても答えは見つからない。
悩みながら秀さんに引っ張られた所は風呂場。
さっきまでの悩みが一瞬で飛んでいった。
秀さんはずっと俺を見つめている。
「風呂に……入れってことっすか? 」
と問い掛けてみた。
すると秀さんは大きく頷いた。
別に入ることには抵抗はない。だが、俺と同様に濡れている秀さんも放っておけない。
俺は馬鹿だ。
無意識に秀さんの手を掴み、一緒にお風呂場に入った。
今は秀さんの体を温めるのが先で、服の上からお湯をかけた。
びっくりしてその場に固まっていた秀さんは逃げようとドアに手を伸ばした。
(体も、頭も洗っていないのに出すかっ! )
俺は逃げる秀さんを抱き寄せた。またびっくりして固まる。秀さんの顔は耳まで真っ赤になっていて、熱でもあるのかと心配になった。
「秀さん、熱でもあるんですか? 」
おでこに手を当てるとビクッと体が震えた。無言でプルプル震えていた秀さんは涙目で俺を睨みつけ、風呂場から出て行った。
訳も分からず追いかけようとしたら、お湯がいきなり冷水になり、叫んでしまった。
お湯にしようと必死になっていたら、秀さんがタオルと着替えを持ってきてくれた。
「秀さ……」
秀さんを呼ぼうとしたら、また睨みつけられて泣きそうになった。(俺、何かまずいことしたかなぁ…)
俺は頭からシャワーを浴びながら床で膝を抱えた。
秀さん、かわいそうですね…(´・ω・`)
次はもうちと秀さんが可愛い話を書けたらいいなと思います。
では、次話でお会いしましょう!
※アドバイス等があれば遠慮なく言って下さると嬉しいです
雨森




