晴れた日の思う
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雨の日は外に出られないから嫌いだった
いつも1人、薄暗い家で共働きの両親の帰りを待たなければならないから
でも今は嫌いじゃない
雨の日にはしゅーが傍に居てアタシを愛してくれるから
しゅーが何処にも行かず、ずっとアタシの傍に居てくれるから、雨の日が少しだけ好きになった
しゅーは雨の日、アタシに愛を囁いてく れる
アタシを愛してくれる
ただ、それだけなのに・・・
それだけで、アタシは嫌いだった雨の日が少し好きになれた
その代わりに、晴れの日が少し嫌いになった
晴れの日は必ずといって良いほどに、しゅーが傍に居てくれない
しゅーはとても人気ものだから、何処にいても人が集まってくる
アタシとしゅーには体以上に、とても大きな隔たりがあるから
それがとても妬ましく悲しかった
小さい頃は、晴れの日が好きだった
しゅーに会えたから
幼稚舎に行けばずっとしゅーと一緒に遊べたから
しゅーは、アタシにとってなくてはならない存在になっていたから
傍に居る、ただそれだけで、アタシの中でしゅーの存在は日に日に大きくなっていた
アタシは本当ならしゅーを独占したい
アタシだけのしゅーでいて欲しい
でも、・・・言えないんだよ
しゅーが大好きだから
しゅーの邪魔をしたくないから
しゅーの邪魔でもしてしまったら、しゅーに嫌われたらアタシは生きてはいけない・・・
だから、臆病なアタシは決めたのだ
雨の日にしゅーがアタシを欲して止まないくらいに、しゅーに微笑み続けると
しゅーがアタシに愛を囁かなくなるま で・・・
そう決めたのだ
せめて雨の日にだけアタシのしゅーで居て欲しいから
アタシは晴れ渡る空を見上て、鮮やかに微笑み続ける
「大好きだよ、しゅー」
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