第二話 動き出した歯車
登場人物
小宮 沙倉 クラスで一番人気。だけど実は殺し屋
前田 温彦 沙倉の友達。
桐谷 恋 3年R組の担任で、社会科の先生
大日田 光葉 沙倉のコーチ(先生)
柴田 甚五 佐倉のチームの一人で、スナイパーと呼ばれている。
チャイムが鳴り、沙倉は急いで校舎に戻ったが遅かった。
「小宮、遅刻だ。バツとして後ろで立って受講しなさい!」先生は怒っていった。
「すみません...」と沙倉は身を縮め、大きくため息を付いて後ろにたった。
「やーい!遅刻沙倉。後ろに立たされてやがる。」温彦はケラケラと笑った。
それを見かねた先生は、「前田、お前も立って受講しなさい!!」と沙倉のときよりもカンカンに怒っていた。
温彦は、「えっ...」と驚いたあと、渋々後ろに立った。
クラスのみんなはとても笑っていて、温彦は顔を赤らめてぶつぶつと言っていた。
授業が終わると、沙倉の携帯が鳴った。
沙倉は、「あっ!」と声を上げて急いで教室《教室》を出て行った。
誰もいない中庭に行くと、黒く長細い袋を担いだ男が立っていた。
丁度成人男性二人分くらいの大きさだ。
沙倉はその男のもとへ近寄った。
すると、男は「沙倉ちゃん、ごはん持ってきたよ」と微笑みながら言った。
沙倉の給食を持ってきたこの男は、「甚五」といった。
実は沙倉はご飯を忘れたので、チームの人に持ってきてもらっていたのだ。
甚五は「学校は楽しい?」とご飯を食べながら沙倉に聞いた。
すると、「まあまあかな」と食べながら答えた後、「甚五は次の仕事に行く途中なの?」と聞いた。
甚五は微笑みながら「いいや、違うよ♪」と答《》えた。
沙倉は「じゃあ、仕事帰り?」と聞いた。
甚五は即座に「いいや、それも違う♪」といった。
甚五の癖といったら、沙倉を面白おかしくからかうことだった。
そのせいで、いつも沙倉は怒っている。
案の定、沙倉は怒って「じゃあ、なんでその袋を持っているのよ!!」といった。
甚五の持っている黒い袋というのは、仕事で使う武器を入れている袋だった。
沙倉の使う道具は、拳銃、短剣、毒が塗ってあるクナイなどという小さな武器だ。
対して、甚五の使う道具というのは、弓矢やペンチ、長剣などの大きなものなのだ。
甚五は昔から小さいものだとうまく扱えなかった。しかし、大きいものになるとわずか20秒でなんでも使いこなしまうのだ。
だが、人とかかわるのがとても苦手という欠点がある。
おかげで、いつもグループだと沙倉に助けを求めてくるだらしない大人だ。
それでも、甚五には殺しの才能がある。
殺し屋たちには、お互いの名前を暗号化して個人情報を特定できないようにしている。
沙倉は「三日月」、甚五は「スナイパー」である。
すると、給食時間が終わったのかこちらを見てざわざわした声が出始めている。
甚五は視線を感じたらしくさっと身を隠した。
去り際「じゃあな、気をつけろよ」と言っていた。
沙倉は残りのご飯を口に放り込んで教室に戻った。
違和感を感じたのはその時だ。
教室には、生徒全員が席に座って前を向いていた。
しかも、給食のワゴンは置きっぱなしだった。
本来ならば、この時間はお昼休みでほとんどが校庭で遊んでいる時間で、給食当番という人たちがワゴンを直しに行くはずなのだ。
それだけではない、複数人が顔を真っ赤にして過呼吸になっていたのだ。
沙倉の横の男子が、唐突に倒れた。
沙倉は横の男子を起こして、「どうしたの?いったい何があったの?」と聞いた。
すると、男の子は「ご飯を食べていると体が温かくなって、気づいたら倒れてたんだ」
それを聞き終わると、男子を床に倒し食管を覗いた。
だが、沙倉には身体能力の才能があっても、毒などを見分ける才能はない。
生徒は全員毒を飲んで気を失っているため、沙倉のチームがきても問題ないと判断した佐倉はチームを呼んだ。
久しぶりです、lunaです!
次巻を出すのがだいぶ遅れてしまい、すみません
ですが、次巻の話はおおよそ作ってあるので多分早く出せると思います。
皆さん、突然ですが次回予告です。
次回では隆一くんという新しい子が出て来ます。
その子は見ただけで異物を感知できる人です。
お楽しみに!




