プロローグ
初代メガテンの二次創作、初心者のため駄文注意オリジナル展開ありオリキャラあり。
「はっ!」
夢から勢いよく目覚める、あまりにも目覚めが悪い目覚めだ、冷や汗がすごくてパジャマが服にへばりついて気持ちが悪い。
ご飯を食べる前にシャワーでも浴びようかと考えながらスマホを手に取り時間を確認する、時刻は六時半目覚めるにはちょうどいい時間帯だ。
ゆっくりと体を起こしベッドの脇に座るとスマホのロックを解除してpixi⚫︎をイラストを見るために開くと突如として画面が暗転、英語と数字の羅列が流れ始める。
「な…なんなの!急に!」
ほんとに朝から不穏だ、とりあえず電源を落とそうとするとうまくいかずただ焦りばかりが加速していく、一つ深呼吸し心を落ち着かせ逆に待ってみることに。
しばらく待ってみると文字が流れ終え代わりに音声が流れ始める、それはノイズ混じりで聞き取りやすいとは到底言えないものの謎の説得力があった。
『このデータに……へ……現在……に危機……迫って……悪魔たち……闇から……たのだ……すぐに……襲って……ろう』
明らかな録音、それでいて何か危機感を煽るよう口調、声の主は男性で年齢は三十代の前半ぐらいだろうか。
『悪魔と戦う……には悪魔の力を利用……ことだ…このプログラムがあればできる……ろう』
悪魔という単語に反応してしまう。
なぜだろう、知らないはずななのに知ってる気がするいつもならそんなのいないと一蹴できてるはずなのにそれをやろうという気にならない。
『勇気あるものが受け取……れること……る悪魔…かい人々を救うため』
その後二秒ほどのノイズの後音声な途切れ画面は元に戻ったがしばらく呆然とする。
「アカネーご飯よ、早く降りてらっしゃーい」
「!、はっはーい」
思考を切り上げて一階に降りる、一階に降りるとベーコンを焼く音が耳に届く。
「おはようアカネ今日は珍しく遅かったわね」
「おはよう母さん」
母さんと挨拶を交わし擦り寄ってくるハスキーのパスカルの頭を撫でてやる、パスカルは嬉しそうに目を細めながら甘えてくる。
「お母さん今日はお仕事だからいないけどアカネはどうする?」
「私は…今日はどうしようかな」
首を傾げて考える、学校は今は休みだしかと言ってやることがあるわけじゃない、それに大体のお店が突如出された戒厳令のせいでやっていない。
「やることがないならお使いを頼めるかしら」
「いいよ、パスカルの散歩ついでに行ってくる」
「ありがとう、助かるわ」
母さんが机に朝食を運んでくるのを受け取って手を合わせて食べ始める、朝食はトーストとべーコンエッグそして牛乳健康的な朝食と言える。
「それじゃあ行ってきます」
「いっらっしゃーい」
仕事に出かける母さんを見送って食べた食器をシンクの中にいれて石鹸のついたスポンジで洗って乾燥棚にセットしてから二階の自室に戻ってパジャマから着替える。
最近夏だというのに奇妙なほどに暑くない、例年通り猛暑が続くものだと思っていたのだから驚いたが春服を閉まってなくてよかったと心から思う。
母さんからのお下がりの春用の黒いロングコートに袖を通し上からベルトで止めリードを持って一階に降りる。
「パスカル〜お散歩行くよ」
「わんっ!」
首輪にリードをつけて玄関のそばに置いてある肩掛けのバックを回収して外出する、パスカルは早く走りたくてうずうずしているようだが鍵を閉めるのを待っていてくれた。
そうしてパスカルと共に街を歩いていると前から男が走ってきて挨拶をしてくる、彼は大里シュウタ同じ学校の生徒会長だ。
「おはよう!アカネ君!君は朝から散歩かい?」
「おはよう、シュウタ君その通りよ君は朝練かしら真面目ね、頑張って」
「ありがとう!それじゃあ!」
そうして走り去ったシャウタの次は子連れのママと出会い、足を止めた。
「あっ!お姉ちゃんだ!」
「おはようアカネちゃん、今日はうちでアルバイト?」
「いえ、今日は非番ですね、よる予定ではありますが」
「そう、あなたがきてくれた日からうちは盛況よ」
「そんな……私何も」
「謙遜しないの!ほんとなんだから!」
「ねぇねえおかさあん早く〜」
「あっごめんなさいね!それじゃあ」
「はい、またねー」
「はーい」
親子を遠くまで見送って歩き始める、その後も何人かに話しかけられてその場で話をして目的地に着いたのは三十分後だった。
ドアのあたりでパスカルのリードを止めて喫茶店に入る。
「こんにちはマスター」
「いらっしゃい、何かあるかい?」
「じゃあココアください」
「はい、そこで座って待ってて」
アカネはマスターの向かいになるようにカウンター席に腰をかける、マスターは黙々と準備している中テレビの音声のみが響く。
『井の頭公園で発生した殺人事件で……』
「最近物騒だねぇ」
「そうですね、最近のニュースはこればっかりですし」
最近の話題は井の頭公園でもちきりだ、何ともあまりにも死体が損壊しすぎて個人の特定すら困難だという、共通点として襲われている人はみんな女性らしい。
「気をつけなよ?」
「問題ありませんよ私にはパスカルがいますし」
そういうとマスターはそうだねと笑った。
それにいつもご信用のものを持ち運んでいるのだ何があろうとも大抵のことならなんとかなるだろう。
「どうぞ、コーヒー豆はいつものでいいよね?」
「ありがとうございます助かります」
かなりの回数ここに通っているだけあって言わなくても伝わっていたようでまた後日家に直接届けてくれるらしい、しばらくココアを飲んで落ち着いた時を過ごしていると勢いよくドアが開かれてクラスメイトの男の子が入ってくる。
「アカネ!いるかっ!」