1.魔王様は冒険者に憧れる
小説投稿はじめました。
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草木は枯れ果て、空は暗く、険しい山々に囲まれ薄黒い瘴気に満ち、それに耐えられる最悪の魔物達が蔓延る最果ての地に魔王城がそびえ立つ。
そして魔王城の周りには魔族達の町が広がっている。
「あぁ~俺も冒険者になりたいな~仲間と野営したり魔物たおしたりしたいな~」
生まれながらにして魔王になるべく育てられた魔王は若くして歴代最強魔王になりそれ故か対局の存在のはずの”冒険者”に強い憧れをもつ。
そして今日は定期的に行っている魔王直属の部下たちの定例会議の日である、いつもはルドルフと5将軍の六人で行われているのだが今日はルドルフに誘われて”仕方なく”会議に向かっているところだ。
ルドルフは俺を除いたら魔王領で最も強い男でその下に5将軍の獄炎のフレイ、王水のメグ、暴風のテンペ、轟雷のトール、神速のシルバの五人で構成されている俺が認めた魔王領の将軍達だ。
正直めちゃめちゃいきたくない、なんでって?めんどくさいいじゃん?
「えぇぇ~~~~~俺もいかないとダメぇ~?」
「たまにはちゃんと参加してくださいよ!最近みんな魔王様が来ないからって気が抜けてるんですよ!!」
「俺も冒険者になって世界を冒険したいんだけど~」
「そんなこと言ってないでシャキッとしてください!シャキッと!!」
「クッ...殺せっ...!」
いてっ!こいつ俺をたたいたぞ!俺魔王だぞ!?
そんなこんなしているうちに会議室の前まで来てしまった。
帰りたいな...
「皆には魔王様が来るのことは言ってないのでいつまでもダラダラしてないでちゃんと魔王様らしくしていてくださいね!わかりましたか!?」
「うっす」
魔王様らしくって言われてもな…久しぶりに5将軍に合うし高圧的にいってみるか
ギィィィと重い音を立てながら扉が開いていく。
「よお!ルドルフ!遅かったじゃねえk...ま、魔王様!?」
5将軍が一人、炎のフレイが明らかに動揺している。
当たり前だ、久しぶりにみんなに会うからちょっと本気を出してみんなを威圧している、だって一応魔王だしみんなのまえでは超強い魔王でいたいじゃん?
「今回の会議には魔王様も参加される、異議はないな?」
ルドルフが言うと5将軍たちは静かにうなずく。
「それでは前回の会議で決まっていた各個人の戦力増加に向けての才ある者を見つけ出し、その者の育成はできているか?」
俺が知らない所でそんなことしてたのか、育成って。
「えぇ、みんなあらかたできているわ」
「ありがとうメグ順調のようだな、もちろん自分自身の修行は怠っていないだろうな…?」
「もちろんよ!」
「よろしい、そうだ、せっかく今日は魔王様もいらっしゃることだしこの機会に魔王様だれか相手をしてもらおうか、魔王様はよろしいですか?」
ふぁっ!?えっ、俺相手しないといけないの??まじ?めんどくさっ!!こんなことしてないで冒険者になりたいんだけど...
まぁいいか、部下の実力も把握しておかないとな
『構わん』
いつもより声をワントーン下げて言ってみたけど大丈夫だよな?
「ん、私やりたい」
名乗り出たのは神速のシルバだった
少し手が震えているのは俺と戦えるのがうれしいからだろう、うん間違いない。
『場所を移すとするか”転移”』
俺は皆を魔王城そばの広場まで転移させた
「すげぇ、これが魔王様の転移...!」
褒めるなよぉ~褒めてもなにもでないぞ~
「魔王様、シルバ用意はいいですか?」
「いつでも行ける!」
『あぁ、いつでも構わん』
フレイ達が見守る中俺とシルバの戦いが始まろうとしている。
「それでは石を上に投げますのでそれが地面に触れたら開始の合図とします」
そういうとルドルフは上にけっこうでかい石を投げた。
石が落ちてくる....
3..2..1..今っ!!!!
本作をお読みいただきありがとうございます。
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仕事の合間に書いているので投稿が遅れてしまうかもしれませんがその時は申し訳ないです
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