デート
「どう?ご飯とか?」
少し裏返る僕の声。
「うん。大丈夫。」
「えっ?本当に。」
「だから、大丈夫。楽しみ。」
少しはにかみ、うなずく私。
「おっ。おす。」
「うん。」
「へへっ。」
「ははっ。」
夏のはじまり。色褪せない思い出。
☆☆☆
息をのむ。
私服の君が、眩しくて。
手を握る。
あなたの顔が、みれなくて。
☆☆☆
席を立つ彼女。焦る僕。
楽しくて、止まらなかった夢の話。
化粧室。鏡を見つめる私。
彼の瞳が眩しくて。
☆☆☆
手をつなぐ。
君と。あなたと。
二人を照らす、月の導き。