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碧い瞳の天使へ。   作者: 井中冬夜
1/1

1.出会い

今でも思い出すのはあの日君が言った言葉。



『ねぇ...(まこと)。』


『ん?何だ?』


『あのね…もし私が誠と一緒に居られなくなったら…誠はどうする?』


『どうしていきなりそんなこと聞くんだ?』


『別に気になっただけ〜。はいっ!いいから答えて!』


『うーん...たぶんみちるがいなくなったら俺は生きていけないだろうな。』


『じゃあ...もし私が死んじゃったらさ、天使になって誠の傍にずっと居るよ!そしたら誠は寂しくないでしょ?』


『そんな縁起でもないこと言うなよ。というか...みちるは天使って柄じゃないだろ。』



そう言ったら君は酷いなーって言いながら笑っていたよね。


あの時、俺は君に天使なんて柄じゃないって言ったけど…本当は君がいつも歌を歌っている時、天使みたいだってずっと思っていたんだ。


その姿はとても綺麗で歌声も透き通っていて…

だけどそれを言うのはやっぱり照れ臭くて…


だからみちるに本音なんて言ったことなかった。

でもいまはそれをとても後悔しているんだ。


なんでちゃんと気持ちを伝えなかったんだろう…

なんで君の暗くなった顔に気づかなかったんだろう…

なんで君は俺に何も言わなかったんだろう…




















なんで…なんで…




















【ナンデミチルハシンデシマッタンダ】























「もう終わりにしよう…何もかも…」



俺は真っ暗な部屋の中で吐き捨てるようにそう言った。


カーテンからは僅かな光が差し込み、生活感のない殺風景な部屋を少しばかり照らす。


部屋の天井には輪っかのある縄が取り付けられていて、俺はそれを目の前でぼんやりと見つめる。


俺が少し動く度に足場代わりにしている木の椅子がギシギシと鳴る。


部屋の中にはそれ以外の音は何も聞こえない。


少し前までは俺の名前を呼ぶ声が聞こえていたのに…


今では何も…聞こえない。



「みちるは俺の側にはもういない…みちるがいない世界なんて…生きている意味がない…」



俺は深呼吸をすると自分の首を縄の輪へと通した。



(なんか俺の人生呆気なかったな…)



「みちる…今からお前の側に行くよ…」



そう覚悟を決めて椅子を倒そうとした。



「あの〜お取り込み中すみません。ちょっとお時間頂いてもよろしいですか?」



突然背後からそんな声が聞こえた。



「えっ……?」



俺はそれに驚き思わず振り向いた。

するとそこにはさらに驚くような光景が広がっていた。



「あの…鳴瀬 誠さんですよね?私、天界から派遣されましたセイラと申します。」



俺の目の前には……(あお)い瞳の天使がいた。

作者の井中冬夜です。

まだ一作目も完結していないにも関わらず、別の作品を書き始めてしまいました…

どうしても書きたくなってしまって。

自分なりに反省しております…

出来るだけ一作目の『Youの審判』の方を書き進めていくつもりですので、こちらは後回しになるかと思います。

たまにもしかしたら気分転換に更新するかもしれません。

なのでこちらの作品もどうぞよろしくお願いします。


井中冬夜

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