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天使か悪魔か神様か


--ここはどこだろう。変に明るくてふわふわしてる。

ここが天国?…自殺したから地獄かな?


『ねえ!君はなんで死んだの?』


甲高く幼い女の子の声が聞こえた。


「僕?誰にも必要とされないし惰性で生きてる意味ないかなって思ってさ」

『ふーん…必要とされてたら生きてた?』

「たぶんな。」

『君は捻くれ者だね〜!そりゃよほどかっこよくないと大切にされないよ』


失礼なやつだな。

姿を確認すると声の通り幼い女の子だった。

…無駄に可愛い。まるで天使だ。いや、僕はロリコンじゃないけど。


「お前、すげー失礼だけど誰?お前も死んだの?」

『失礼なのはそっちだぞ!!私は偉い神様だ!死んでない!』

「ちっちゃいのに?」

『ちっちゃいって言うな!気にしてんだぞ!』


神様ね…もし本当にそうなら。


「なあ神様」

『なんでしょう?』

「僕を大切にされるような容姿にして生まれ変わらせてくんない?」

『生まれ変わるのはちょっとな〜。言い難いけど君、自分から死んだじゃんか』

「確かに…」


普通に考えたら命を粗末にした者はもう戻れないよな。


『でもね、こっちにも神の威厳があるわけよ。生まれ変わるのは許可できないけど姿だけ変えて前の生活に戻すことならできるよ?』

「それはいいのか?」

『うん。自殺した人間を更生させるって結構上司に評価されるんだよ!だから大丈夫!』


上司なんているのか。神の上を行くって何者だよ。


「じゃあそれで頼むわ。とびきりの美形にしてくれよ」

『はいはーい!人生頑張ってね!』




☆ ☆ ☆



『あっ…やっちゃったな〜…』


私は大変なことに気付いてしまったのです!

さっきの失礼な男を生き返らせたけど…


まあきっと大丈夫だよね…?

大切にされる見た目にはしたし。

うん、後で謝っとこ…


上司になんて報告しようかな…

きっとすごい怒られるよ…

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