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これが俺の能力だ

まあ一先ず、どれか押してみる。

真ん中下にある細長いやつだ。

もしかしたら、これに触れたら俺がジャンプするとかかもしれない。


………

…………

……………

………………


何にも起きませんね〜。

故障かしら?どうやって直せばええのん!?

しかも、押すと言うより触れるって感じだったな。


「どうしようもねぇ……。俺と同じくらいどうしようもねぇわ」


思わず自虐するほど、追い詰められてきた。

能力が一つしかなく、その能力も使えない。

役立たず、穀潰し、いらない子……と色々かんがえられる。


それにしても、さっきから視界の端にちらついてらうざい。

そちらを見るとまだ視界の端にあった。

つまりは、こいつは追尾してきているということか?


それに触れて動かすと、次は俺の触れた指について来る。

キーボードのように半透明で、真っさらな画面のような……。

そこで、俺はピンときた。

ここに書けるんじゃね?とな。

俺にかかればこんな謎も一瞬よ!


画面に触れると、今度はバーが現れた。

キーボードから、意味わからん文字を何個かうってみると、画面に同じ文字が表示された。


「使い方が分かった」

「本当に!見せて」


小夜がキラキラした目で見て来る。

しかし、見せようがない。

キーボードもそうだが、この様子だと画面も見えてないだろう。

なので、言葉で説明する。


「えっと、あれだ。こう、なんて言うの。文字打って、バーンみたいな?」

「バカじゃないの?」


なんで、雀はこういつも言葉がきついんだろうか。

わかってるよ!語彙力も、文章力もないのはな!

しかし、どんなものかは理解できたが使い方はさっぱりだ。

肩をすくめ、上を見上げる。お手上げだ。

視界に明かりの光の玉が入ると、半透明の画面に日本語が書かれた。


フラッシュボールを読み取りました。


その後には、キーボードにもあったような意味わからない文字が書かれている。

読み取ったと言うことは、これがフラッシュボールと呼ばれる、あの光の玉自体なのだろう。

そう言えばと、もう一度能力が見えるペンダントを借りる。

同じように、プログラムとしか出ない。

しかし、画面にはまた新しい文章があった。


スタータスを読み取りました。


その下には、また読めない文字が並ぶ。

しかし、どことなくプログラムに似ている感じがする。

一番上に書いてる文字をキーボードから探し打ち込んでいく。


そして、空のカッコがあるので、そのまま書く。

次は「{」があり、読めない文字の終わりには「}」がある。

それは、書かずに続ける。

俺はキーボードから「;」を見つけ触れる。

しかし何も起きない。

もう一つあるとすれば、これだろう。

キーボードの中で一番大きいところに触れる。


次は、エラーと日本語で出た。

そう言えばと、一番上の左側の文字を空白が入るまで消し、一番大きいキーに触れる。


すると、俺の手前が光り何やら画面が出てきた。

それはどことなく、ペンダントで見える能力が表示されているものに似ており、しかし書いてる文字量が違う。


「おー、ヒオちゃんそれ何?さっき言ってたキーボード……とはちょっと違うね。うーん、どことなくゲームのステータスって感じ?」


小夜が聞いてくるがそれどころではない。

俺の目線は、半透明の画面。

つまり、さっき文字を書いたところにいっていた。


文字を日本語に統一しますか?

Yes / No


勿論、答えは決まっている。

Yesの方に触れる。

すると、一瞬のうちにキーボードも画面の文字も見慣れた文字へと変化した。

フラッシュボールの構造がこれで理解できた。


Magic FlashBall()

{

Locked CHAR NAME = "フラッシュボール";

Locked NUM USE = 1;

Locked CHAR GivenName = ReadStatus'Name';


Normal NUM mp = 1;

Premium NUM power = 1;

Premium NUM size = 1;


Locked NUM spendmp = USE × (mp × power × size);


Locked GivenName.SpendMp(spendmp);

}


少し知っているのとは違っているが、大体はわかる。

つまり、このプログラムでフラッシュボールが発動すると考えていいだろう。

ずっと発動しているのは、フラッシュボール自体が発動時間が長いものなのか、術者が継続させているかだろう。


「ヒオちゃん?」

「あ、ごめん小夜。やっと使い方分かったよ」

「これじゃないの?」


そう言って、今でも出てるステータス画面を指す。

一先ず、右上のバツ印に触れると、予想通り消えた。


「これは、付属品。俺は、読み取ったものをプログラムして、自分で発動出来るんだ」

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