プロローグ
今回が初めての投稿です。不定期だし、文をつくるのも上手くありません、それでも出来る限り頑張るので暖かい目でみてください。
誤字脱字が多いかもしれませんので、是非気付いたら感想や訂正を下さい。
どこにでもいそうな取り柄のない高校生
それが俺 佐藤渡 だった。
今年は大学受験だし、最近勉強ばかりで
ロクに外出していなかったので親が気晴らしに旅行へ
連れて行ってくれた。
家族は俺と妹と両親の4人家族で俺は妹をとても大切にしていた。
だからこそあの場でとっさに動けたのかもしれない。
それはその旅行の最終日の事だった……
「お兄ちゃん、お土産決まった?」
そう言われながら棚に陳列された品を見ていた。
「うーん、どれもいいんだけど、お土産って決めずらいよな」
「そんなに悩んでもあんまり変わらないような気もするけどー」
「まず、お土産渡す友達なんていたんだ」
「友達の一人や二人ぐらい、います」
そんな下らない話をしながら二人で笑っていた。
買い物が済んで店から出て、親の元に帰ろうとした時だ
何だか周りが騒がしい悲鳴のような声も聞こえる。
何かあったのだろうか?
ふと横を見ると刃物を持った男がこっちに向かって
走ってくるのが見えた。
とっさに妹を庇うような状態になり、
そのまま男の持った刃物が俺の左脇腹に刺さった。
痛かった、あまり痛みを感じたことがなかったから尚更痛かった。
「お兄ちゃん!しっかりして、お兄ちゃん……」
そのまま妹の泣き顔を見ながら意識が突発に途切れた。
気付いたら真っ白の何も無い部屋に座っていた、確かに死んだ
だが意識もある、体は何故か動かない。
これがよくある植物人間なら、死んでしまいたいと思った。
何も無いそんな場所でただ、ひたすら叫んだ、妹の名前を両親の名前を
何度も何度も叫び続けた、しかし誰も来なかった。
この部屋に来てから、どれくらいたっただろうか自分でもわからない
ひたすら叫んで、動こうとしても動けなくて考えるだけ無駄だと気づいて、もうなにもしていない。
一生このままだとゆう恐怖から、体の感覚がないのに震えているように感じた。
ふと、誰かの声が聞こえた。
〈おい、大丈夫か?〉
何故か聞き覚えのある声だ。
〈はっきり言おう、お前は死んだ〉
そんなのわかってる。
〈話せないのか?さっきまで散々叫んでいたじゃないか〉
〈まあ、いい〉
そいつの声は俺の声によく似ていた。
〈良い話がある〉
〈死んだが、まだお前の人生は終わってない〉
どうゆうことだ?
〈今からお前は生まれ変わる、別の世界で〉
何をバカなことを言ってるんだ。こいつ
〈ただ1つ条件がある、お前の中に俺の人格を入れろ〉
人格を入れる。なんの話だ?
正直こいつの話は嘘ぽいし、信用できない。
ただ、それ以外に選択肢もない気がする。
ずっと、ここにいるよりはましだろう、そう思ってYESと言った。
〈これから、よろしく佐藤渡〉
〈それじゃ、また後で……〉
その言葉を最後にまた意識が途切れた。
シリーズ物で作るつもりです。読んでくれた方は
ありがとうございます。
次の話も早く出すので是非見てください。