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瑠璃色の空間魔法師  作者: 水無月 朔夜
第0章 冒険の始まり
6/6

第6話:女神サラとカグラの運命的(笑)な出会い

今回は女神の過去を少し描いてみました。






「あれは確か12年前の春の空気漂う小春日和のことでした」




――――――12年前――――――



私はこの日未来の転生者候補を探すために地球に来ていました。



ですが私の背格好では人の注目を集めてしまうので5歳ぐらいの子供の身体にしていきました。



私はいろんな施設や小中高の学校、幼稚園等をみて回りました。



ですが私のお眼鏡に適う人は居ませんでした。



そんな時それは起きました。



「このミタラシ団子と言う食べ物は美味しいですねぇ~

それにこの地球という世界は科学という興味深い文化もあるそうです。しかも食べ物が全て美味しい。是非この文化をアストレイラルにも持っていきたいですねぇ~。

おっとこれは異世界相互不干渉条約の第一条異世界の情報等を勝手に持ち込まないという法律(ルール)に反しますね。」



私がミタラシ団子を食べながら公園の中を歩いていると前のほうから何かの呻き声が聞こえいきます。



慌てて前方を見ると如何にもお腹のすいてそうな野良犬が此方に向かって歩いてきます。



「うぇっ?な、なんですか?」



その野良犬の視線の先には私の手に収まっているミタラシ団子。



「な、あなたは私のミタラシ団子を狙っているのですね、渡しませんよ絶対に渡しません!!他を当たって下さい!」



野良犬は私の懇願の言葉にお構い無く歩を進める。



くっ、こうなったら軽く魔法でも使って脅してあげましょうか。



っ!駄目です、この世界で魔法を使うのも異世界相互不干渉条約に反します。



ど、どうしましょっ!?ここは諦めてミタラシ団子を置いて立ち去りましょうか?

でもこんな、味をわかっていなさそうな生き物にあげてもいいのでしょうか。



そうこうしているうちに形振り構わず野良犬が飛び掛かってくる。


「ふっ、その程度の速さで私にはっきゃあぁぁぁ」



急に足を動かしたためスカートの丈を踏んでしまいました!



「あっ、これヤバイんとちゃう?」



咄嗟に魔法を放とうと右手を前に掲げようとした次の瞬間、

黒い何かが野良犬に衝突しました。



「いってーな、手加減しろよあいつ」



それは今の私と同じくらいの年頃で黒髪黒瞳の少年だった。



そう!これがカグラさんだったのです!



「ん?何かに当たったような気がする」



黒髪の少年は周囲を見渡し、衝突した物をみて驚愕の声を上げる



「野良犬!ってそれどころじゃねぇ」



そう呟くと私に気付きます



「おい!そこの女!早く逃げねぇと野良犬に襲われるぞ!」



まだ呆けている私の手を取り走る。その姿はまるで物語に出てくる王子様のように見えました!



その少年は野良犬ではなく他の何かから逃げているようにも見えましたが、きっと私の勘違いでしょう!



その後街中まで私達は逃げました。



「もうここまでこれば野良犬は大丈夫かぁ?」


「あ、あの貴方の‥‥‥」


「ヤバイ早く逃げねぇと」



貴方の名前は?と聞く前に少年はまたもや何かから逃げているような焦燥を顔に表し「たったった」っと走って行った。



「ふふっまた会いましょうね名も知らぬ少年。」



この時私はアストレイラルへの転生者候補をその名も知らぬ少年に決定しました。 ちゃんちゃん


―――――感想終了―――――



「と言うのが私とカグラさんの運命的な出会いです!」


「あー思い出したあの時のミタラシ団子食ってたやつか!」


「はい、どーですか少女漫画のような出会い方でしょ!!」


「少女漫画と言うか何かのアクション映画のような衝撃的な出会い方だな」


「それは兎も角改めてお礼申し上げます。あの時の助けて頂いてありがとうございます。」


「お、おうどーいたしまして」



どうしよう、こいつ盛大に勘違いしてやがる!

あの時俺が野良犬に衝突したのはアイのスカートの中を見てしまって怒ったアイが怖すぎて追ってくるアイ、つまり後ろを見ながら走っていたから野良犬に衝突しただけで、

このまま放置していたら少女がその野良犬に襲われるかもと思いアイから逃げるついでに少女の手を引っ張っただけで、

本当にただのついでだった。

意図として助けた訳じゃ無いのからなぁ



まぁいっか!幸い気付いて無さそうだし。


「これがカグラさんのことを好きになった理由です!」


「っ!!」



こうも面と向かって言われると流石の俺でも照れるぞ。



地球でも結構モテていたカグラであったがこう言う告白される事にあまり免疫が無く少し動揺してしまう。



サラは動揺しているカグラに近付き耳元で囁く。



「カグラさんは私の初恋相手ですよ、‥‥‥‥責任取ってくださいね」



十分に溜めながら突拍子もないことを言う。



「なっ!!」



なんだこの甘い声!〇色かよ!間違ってんの?お前の青春!!



「ふふっ冗談ですよ、責任とれなんて言いませんよ、ま、それに近いことはしてもらいますが!」



「おい!あまり良い予感がしないぞ」


「ふふっ楽しみにしておいてくださいね」



全然楽しみにじゃねぇぞ、何か俺が主導権握られてるみたいで。



「ありゃりゃ、もう時間みたいですカグラさん。」


「時間なんの事だ?」


「もう神界にはいられないと言う事です。これでも私の力物凄く駆使してるんですよ?」


「そうなのか?じゃあこれで暫くはお前と会えないのか?」


「はい、そうなりますね。これでも私女神ですから」



サラが寂しそうに肯定の意を表す。



するとカグラを取り囲むように金色の魔方陣が現れる。



「ではカグラさん、力の使い方には気をつけて下さいね?」


「あぁ、分かってるよ、じゃあまたな」


「それでは、短い間でしたが楽しかったですよ、あでぃおすです」


「俺も楽しかったぞ」



そう言うと女神サラはパアァァと明るい笑顔で言う。



「では、カグラさん異世界ライフゾンブンニ楽しんで下さい!」



サラがそう言うと急に視界が真っ白で埋め尽くされる。浴槽に張ったお湯に入っている時のようなぽかぽかした感じがする。



少しもの悲しい気持ちと、異世界と言うワクワクした気持ちを抱え目を瞑る。



「さぁ、ゲームをはじめよう」



やっぱり、ソ〇じゃねぇとかっこよくないな。



その後に10秒間ぐらいの浮遊感、それが収まると歓喜した声、驚愕に喘ぐ声、様々な声が俺の耳に入ってくる。



そして俺は目を開ける。




――――神界―――――



「行ってしまいましたか」



そう言うのは今しがた転生者と話していた女神サラであった。



そんな女神に話し掛ける者がいた。



「あの男が、女神様が話していた人間ですか?」


「えぇ、そうですよ格好いいでしょ?」


「そうですか?私のタイプではありませんね」


「もう!そんなことを言ってるから天使の中でも上位の職業につけているのに彼氏の一人も出来ないんですよ?」


「そ、そんなことぐらい分かってますよ!私は今仕事に集中したいのです!」


「はいはい、わかりましたから」



今女神と親しく話しているのは最も神に近いとされる最強の天使である名をミカエル。



「ねぇ、ミカエル、やはり想い人に会えなくなると言うのは寂しい物ですね」



その言葉にミカエルは答えない。



「ん?ちょっと待って下さい‥‥むむ、あっ!!そーだこれならいけるかもしれない!!」



サラの頭上に豆電球がピコーンと光る、対象にミカエルの頭上には「?」が浮かぶ。


「どうしたんですか?女神様?」



その言葉にサラは答えずまだ思考を張り巡らせている。



やがてサラの方から気味の悪い笑い声が聞こえる。


「ふふふふふふっ、これで、これで私も!待っていて下さいね!!」



そう言うと女神は何処かに走り去っていく。



この時ミカエルは嫌な予感がしてならなかった、その予想が最悪の状況で的中するとは露知らず。























誤字脱字等があ‥‥‥‥以下省略

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