第2話:変人の自己紹介
本日、第1話です。
―――――1週間前―――――
俺はこの日学校に行くために家を出た。
家を出て真っ直ぐいくと自動販売機がある。
「あっ、カグちゃんおはよー」
「おう、はよーアイ」
彼女の名前は早乙女愛奏、黒髪が腰まで届きそうなぐらいのロングストレート、身長は165㎝
とまぁ普通の背丈
だ。
だが、こいつは重大な問題点が2つある、それは超美人なのだそれはもう学校で1位2位を争うぐらいの美人さんだ。
高校に入学して1ヶ月しか経ってないのにもうファンクラブができるという噂をたまに聞く。
そしてあと1つは‥‥俺の幼馴染みだ!!そう幼馴染みですよ!
大事なことだから2回言いましたよ!
これで俺もあだ〇み〇るの作品のようなラブコメができるぞ!!‥‥
そう思っていた時期が俺にもありました
えぇ全くこいつは俺の幼馴染みだっていう自覚あるのかな?ってぐらい幼馴染みやってねぇんですよ
朝は家まで起こしに来ないは、弁当は作って来ないはでもうホントに俺の幼馴染みか?
それかリアル幼馴染みなんて大抵はこんな物なんかぁ?
こんな偽(本物)幼馴染みであるアイと登校していると
「アイちゃ~んカグラさーん」
と言いながら向こう側から此方に向かって手をブンブン振りながら魔王がやってきた。この魔王は俺が30年前倒し、下僕にした。昔は俺もヤンチャだったからな。まぁ今となってはいい思い出だ
とまあ冗談はこのへんにして今やって来た魔王(笑)の紹介をしよう。
「カグラさん今失礼なこと考えなかった?」
「うぇい?なんのこと?」
彼女の名前は有栖川朱璃茶髪のショートカット、身長は160㎝とやや低めだが弓道部に所属していてその腕前は全国に名を轟かせている。さすが魔王の名前は伊達じゃないということか!?
シュリに睨まれながら挨拶を交わす
「お、おはようアリス」
「おはようございます、いい加減そのアリスって言うの止めませんか?‥‥私には‥そのシュリって言う名前が‥その」
最後の方は全く聞こえなかったがまぁいいか
「いいだろ、別に有栖川なんだからアリスで、呼びやすいし」
「で、でも うぅぅ」
いつもは敬語使って優等生っぽいけどテンパると何時もの、と言うか少し幼い口調に戻る。なんかちょっと可愛い。
うむ、やはりこう言う子をみていると何かそそるものがあるな
グヘヘヘヘ‥‥おっと失礼
そんなバカみたいなことを考えていると後ろから「おーい」という声が聞こえる
声のする方向に身体を向けると185㎝は越えるであろう大柄な男が食パンをくわえながら走ってくる。
おいおい、そんな事してると角で女の子とぶつかっちまうぞ?
「朝から元気だな、リュウ」
とカグラ
「リュウくんおはよー」
とアイ
「リュウイチさんおはようございます」
とシュリ
「いやー寝坊してな!」
彼の名前は二階堂龍一髪は少し赤が混じった色で背丈は187㎝と巨体。
彼は中学三年生の時、剣道で全国に行き銀メダルを獲得するほどの腕で俺達と同じ学祭に推薦で入学した。
「なぁカグラ~頼むから剣道部に入ってくれよ!な!」
「はぁ~嫌だねめんどくさい顧問が俺より弱いんじゃ話にならない、それかリュウ、お前が俺から一本でも取れたら入部してやるよ」
「はぁ、そんなの無理だろ全国金メダル保持者に勝つとか、俺何回かお前と試合してるが勝てた試しがない、しかもおめぇ全部手ぇ抜いてたろ?」
「まぁな、俺は自分より弱い奴には手加減する主義だからな!」
「弱い奴ってこれでも将来期待されててニュースにも出たことあるんだぞ?」
「でも、俺より弱い!」
「はぁ~俺、手加減されても勝てないのかぁ~」
「気にすることないよ?この世にカグちゃんよりも変人な人なんていないんだから」
「おい!変人って何だ変人って」
「そうですね!カグラさんよりよく分からない人なんていませんから!」
「おい!アリス!?アリスだけは信じてたのに!」
あぁそー言えば俺の自己紹介まだだったね。
俺の名前は神無月神楽だ、
‥おい!今笑ったの誰だ?俺の名前が中二臭いって?
俺も中学生の時はクラスメイトに笑われたよ!いいだろ!
別に格好いいだろ俺の名前‼
おっと失礼、取り乱した。
俺の名前は兎も角、髪の色は黒で目の色も黒だ、背丈は175㎝と男性基準だとまぁ普通だ。
だが、カグラは変人だ、紛うこと無き変人だ。
カグラは基本何でもできる、中学入ってから始めた剣道も中学三年生の時には全国で優勝している。剣道を止めた理由は師範が弱いからだ。(その師範も自分の道場を開き日本でも名の通るような人間だ。)
カグラも全国優勝しているから勿論この学祭にも推薦が上がっていたけどカグラは一般入試で入学した。
カグラはスポーツだけでなく頭も良い。定期テストで10番以下は取ったことが無いほどだ。
顔立ちも10人中7人はイケメンだと答える程には顔立ちは良い。
運動も勉強も顔立ちだって良いのだカグラは普通にモテている方だ。だがカグラが全然告白されないのは何時もアイとシュリのような美人がくっ付いているからだ。
アイやシュリがいることを除いてもカグラは女子からいつも、熱い視線を送られているが、カグラは全く気付かない。
とまぁこれが本作主人公の自己紹介です。
「おっ?終わったか?俺の自己紹介ちょっと長げぇぞ?」
「何、一人言言ってるのカグちゃん。早くしないと遅刻するよ?」
「ん?おぉ悪い悪い」
いつの間にか他三人は10mぐらい先に行っていた。カグラも慌てて三人に近付く。
その日の放課後あり得ない光景を目の当たりにすることをカグラたちは、知るよしもない。
誤字脱字等がある場合は‥‥分かってますよね?