天刻の王
誰もコメントも評価もしてくれないのにこんなの書いてる意味あるのかなって…(哀愁漂う目)
突如アインの森上空に展開された魔法陣。
その魔術の主、魔王は、ただ一人神の炎を静かに睨みつけていた。
「久しぶりだなウリエル…いつぶりだ?」
魔王は体中から殺気を放っている。
「んー?あぁ、昨日ぶり?」
ウリエルの声に紅がずっこける。
「全然久しぶりじゃないじゃん!?なに!?昨日会ってたの?!」
魔王は首を傾げる。
「俺が覚えてる限りは…丁度1年前に会ったきりだと思うが。」
ウリエルはさもおかしそうに笑う
「んっとね〜、『監視』してたんだ。1年前から…今日に至るまでずーーーーっと!僕が!」
「監視」…つまり、今までの行動が全て相手に把握されていたというのか?
だが…魔王はそんな強大な天使すらも嘲る。
「あっそう。…………………んで?」
魔王は言葉と共に、漆黒の槍を天空に投擲する。
槍は上空で霧散…そしてウリエルに絡みつく。
「今までずっと……国を滅ぼされてからずっと……お前のことを考えてたよ。
お前が俺から全てを奪った。
だから、返してもらう。」
ウリエルにまとわりついた黒い「モノ」が突如蠢き出し……ウリエルの口内に潜っていく。
「がッ!あ…うぁ…」
ウリエルの口の中に全ての「モノ」が潜り込む。
そして、ウリエルの身体は…暗黒に染まり始める。
「天使は魔物の持つ力…『魔力』を体内に取り込むとどうなるんだっけ?」
そばで見ていた紅が呟く。
「…『堕天』」
魔王は頷き、右手を上げる。
「そう。魔力を体内に取り込んだ天使は『堕天』…悪魔になる。」
「そ し て…悪魔になった天使は…?」
紅がなにかに気づく。
「暴天…力が暴走して取り返しのつかないことになる…。」
魔王は上げた右手を天にかざし…叫ぶ。
「…ずっと待ってた。
この瞬間を。俺から全てを奪った憎き天使を、殺して!!殺して!!!殺し尽くせるこの瞬間を!!」
魔王の右手から膨大な魔力が溢れだし…魔王の身体もまた、ウリエル同様暗黒に染まる。
魔王の姿形が変わる。
漆黒のマントに身を包み…頭には…天使のみ保有する「光輪」が輝いていた。
そして最後に魔王の両眼が…金に染まった。
コメントおねがいします